『超・人』10分の1秒の真髄 姜國華 | 続・功夫電影専科

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「超・人」10分の1秒の真髄 姜國華
製作:2005年

●(※画像は『ポリス・ストーリー2/九龍の眼』のものです)
 これまでTVスペシャルやドラマを見てきましたが、今回はちょっと変った作品の登場です。この『超・人』とは、BS-i(現・BS-TBS)にて放送されていたドキュメンタリー番組で、「様々な分野で活躍する"超人"たちにスポットを当て、映像による検証を通して彼らの技に迫る!」という主旨で製作されていました。番組自体は2008年に放送を終了していますが、今も再放送という形で継続中です。
今回取り上げる『10分の1秒の真髄 姜國華』は同番組の第1回にあたり、ジャッキーアクションチームこと成家班の一員である姜國華とスタントの裏側について考察されています。成家班による新作のアクションテストを通して(撮影場所は『新警察故事』で警官たちが吊るされていた倉庫!)、撮影技術やスタントマンたちの絆などが描かれています。しかし内容は特に凄いものではなく、紹介されるのは短い立ち回りとワイヤーを使ったスタントのみ。スタントの内幕を知りたいなら、本作よりも『マイスタント』の方が良いかもしれません。
ですが、この作品が放送されたのは6年前。比較的最近の成家班はどんな感じになっているのか、成家班のプライベートはどんな風なのか…そのへんの事情が本作で何となく垣間見ることが出来ます。そういう意味では、これはこれで貴重な映像資料とも言える作品でした。

 さて本作でメインとなっている姜國華ですが、彼はジャッキーのプロダクションのマネージャーを経て成家班入りし、長きに渡って同メンバーとして活躍した方です。本作ではそんな彼の私生活が見られるほか、その他の成家班メンバーも登場。賈仕峰・陳達廣・黄偉亮ら古参組や、蘇東・宋仔などの新メンバー?などが顔を見せています。
また、姜國華はジャッキーとの交流についても語っていますが、中でも『ポリス・ストーリー2/九龍の眼』のエピソードは実に興味深い内容でした。クレジットにこそ名前は無いものの、当時から姜國華はスタントマンとしてジャッキー映画に携わっていて、『九龍の眼』でも端役としてチラッと登場しています(張華が尾行されて地下鉄から出るシーンで交信をしている警官がこの人…上記画像参照)。
ところが、ラストの大爆発でジャッキーと姜國華は火に巻き込まれそうになり、なんとか互いに庇いあいながら窮地を脱したとか。この様子は本編にも僅かながら映っていて、ジャッキーが階段を駆け下りるシーンの下で動いている人が姜國華なのだそうです。この人物について「直前に落ちた黎強權(ベニー・ライ)では?」という説もあり、私も昔から気になっていたのですが、まさか姜國華だったとは……。
アクション的な見どころはボチボチだけど、大物スターではなく一般のスタントマン達による動作設計が拝見できる本作。再放送の方はまだ途中なので視聴は難しいと思いますが、公式サイトに詳細が詳しく書かれているので、興味のある方は是非ご一読を!