
「キックボクサー3」
原題:KICKBOXER 3: THE ART OF WAR/KICKBOXER 3
製作:1992年
●シンプルだがヴァンダムの魅力が弾けていた第1作、明後日の方向へ突っ走ってしまった第2作と続いてきた『キックボクサー』シリーズも、今回でとうとう第3作を向かえる。このあと更にもうひとつ『キックボクサー4』もあるのだが、残念ながら当方は『4』だけは未見。なので本シリーズのレビューは(今現在は)ここまでということになりますので悪しからず…。
今回はミッチェルとデニスが遠くブラジルの地で活躍する話だ。ブラジルでアルゼンチンのキックボクシング・チャンプであるミゲル・オニガと闘うことになったミッチェルだが、現地で出会った浮浪児のカップルと共に、汚い陰謀に巻き込まれてしまう…といった物語である。
流石にシリーズ第3作ともなるとマンネリ化が懸念されるところだが、本作はその打開策としてガンアクションを加えている。だがマーシャルアーツ映画で格闘シーンが減るような仕様にしてしまうなんて、いくらなんでも愚の骨頂としか言い様が無い。
最終的に悪党を蹴散らした主人公たちは何の罪に問われる事も無いまま幕を閉じるのだが、7人ほど射殺しているミッチェルたちをそのまま見逃していいものだろうか?(ボスを刺したガキに関しても、何のお咎めも無しというのは…う~ん)
また、本作はこれまで物語の根本として存在していたキックボクサーという要素が、幼女の捜索を本筋に置き換えてしまったが為に疎かになってしまっている。とりあえず格闘アクションのグレードは『2』から持ち直しているものの、クライマックスで繰り広げられるミッチェルVSオニガのバトルが、単なるオマケのような印象を受けてしまったのは頂けない。
今まで見たシリーズ(『4』を除く)の面白さを比較すると、『5』≧『1』>『3』>『2』といったところだろうか。未だ見ていない『4』が、ちゃんとキックボクサーらしい作品に立ち直っているかが気になります…って、『4』の監督はまたアルバート・ピュンかよ!なんかもう…見なくても結果が目に見えてくる気がします(萎