
「バトル・ウルフ」
FIST OF GLORY/THE TALES OF HOFFMAN
1991
▼中古ビデオを漁ってて見つけた作品だが、これまた面白い作品である(なんだか最近こんなのばっかだなぁ…まぁ嬉しいんですけどね・笑)。話としては『ミッション・ターミネート』のようなベトナム帰還兵モノで、主演を本ブログ初登場のデイル・"アポロ"・クックが務め、共演にはクック同様に格闘家であるモーリス・スミスという人も参加している。
■クックとモーリスは共にベトナムの戦火を駆け抜けた戦友同士。戦争も終結し、戦闘中に受けた傷の癒えたクックは、退院してモーリスが行方不明になったことを知らされる。モーリスを探そうと街を闊歩するクックは、秘密裏に行われている死の格闘大会の存在と、そこでモーリスが王者として君臨している事を知った。
モーリスは主催者である麻薬の売人によって麻薬中毒になっており、薬をエサに闘うことを強いられていた。クックはモーリスを助けるべく、街で出会ったトレーナーとタッグを組んで格闘大会に参戦する。次々と立ちはだかる強豪を相手に一歩も退かぬクックは、遂にモーリスをリング上へと引きずり出す。
必死の説得の末に正気を取り戻したモーリスを連れてクックは脱出。売人たちはクックらを追うが、しばらくして逆にクックたちは敵のアジトへと乗り込んだ!凄まじい銃撃戦の果てにアジトをぶっ飛ばしたクックとモーリスは、熱い友情の拳を交わすのだった。
▲本作でまず最初に注目したのが、作中で何度も炸裂する爆破シーンとスタントだ。
『ミッション・ターミネート』は全体的にしょぼい感じで、爆破シーンなどもペース配分がバラバラになっている中途半端なものだったが、本作では最初から全力で巨大な爆発が炸裂する(しかも兵士たちのすぐ側で爆発したりと危険なものが多い!)。
中盤は格闘アクションの割合が増えていくが、もっと凄いのがクライマックスの銃撃戦である。本作はラストが銃撃戦なのが難点だが、この銃撃戦では造船所や密集した家屋で遠慮なく爆発が起き、しまいには水上に作られた家々(敵のアジト)が巨大な爆炎の中に包まれる…という圧巻のシーンで終わるのだ。
恐らく爆破したのはセットと思われるが、それにしてもこの爆破シーンは規模が大きい。ラスト一歩手前では、クックとモーリスが次々と爆発していく橋の上を全力疾走し、爆破をバックに河へ飛び込むという危ないスタントもあり、これは思わぬところで驚かされてしまいました。
ちなみに肝心の格闘シーンだが、こちらは意外とスピーディーな殺陣になっており、クックの特訓風景やクックVSモーリス戦など、見応えは十分。惜しむらくはクックとモーリス以外はあんまり動けておらず、先述した爆破アクションにインパクトで喰われてしまっている点である。格闘シーンのレベルがもっと高ければ文句なしの傑作だったのだが、それでも面白い作品なので、もし見かける機会があったら是非見て欲しい一本です。