『ドラゴン・キッズ/七福星』 | 続・功夫電影専科

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「ドラゴン・キッズ/七福星」
「カラテキッド七小福」
原題:七小福/7小福
英題:Lucky Seven/Seven Little Lucky/7 Ninja Kids
製作:1985年

●以前、"好小子"特集で様々な好小子系列の作品を紹介した事があるが、この作品はその時レビューが敵わず、見ることが出来なかった一本だ。言うまでも無いが本作は傑作だった『カンフー・キッド/好小子』の便乗作品であるのだが、本家との差別化を図って登場する好小子を7人にしたりするなど、一応はそれなりに考えられて作られているように見える。
しかし、物語は夏休みを楽しんでいた七人のガキがダイヤ争奪戦に首を突っ込むだけというもので、『カンフー・キッド』にあったような家族の絆といった筋の通った題材は無い。つまり、本作は「好小子たちがずっとはっちゃけて遊んでいる姿のみを撮っただけ」という感じの仕上がりになっているのだ。
出演している七人の好小子たちは、それぞれ女の子・猿っぽい子・デブ・ロッキー・スケボー・李小龍・ニンジャと、それぞれに個性を持たせようと特色を分けている。だが、さすがに七人という人数は多かったのではないだろうか。「特色を分けている」と書いたが、その特色はあまり上手に分けられてはいないのが実情だ。『カンフー・キッド』でさえ、デブの陳崇榮以外はキャラ立ちがあまり出来ていなかったのに、七人に増やすとはそれこそ自殺行為だったと言えなくもない。
ただ、功夫アクションについては本家に勝るとも劣らない勢いのあるアクションになっているのは流石だ。邱英洪の指導によるアクションは危険なスタントなどで本家に対抗。ここだけに関して言えば、『カンフー・キッド』に近い迫力だった(ちょっと早回しを多用気味だけど)。
そして本作で一番目を引くのは、やはり『カンフー・キッド』にも出演した台湾の黒人アクター、ユージン・トーマスだろう。本作でも子供を相手に容赦の無い蹴りを放っており、ニンジャ映画で羅鋭らと闘った威圧感を存分に示していた。
明らかに好小子が何人か人を殺していたり、いきなり殺伐とした展開になったりと細部に気になる点はあるものの、これはこれで面白いと思うのだが…。