
「レッド・リベンジ/復讐の罠」
原題:龍鳳賊捉賊
英題:License to Steal/Dragon Versus Phoenix/Thief Versus Thief
製作:1990年
●かつて師匠の劉洵のもと、高麗虹(ジョイス・コウ)、江欣燕、そしてアグネス・アウレリオの3人は、キャッツアイのように怪盗として暗躍していた。しかし、思想の違いから高麗虹らを疎んじていたアグネスが仕事中に裏切り、高麗虹は逮捕されて劉洵は脚をへし折られてしまった。
それから数年後、アグネスは周比利(ビリー・チョウ)や崔正一らを従えた強盗団を仕切るまでに勢力を拡大。その後、高麗虹が出所した事を知ったアグネスは、彼女を再び陥れようと企む。そこにアグネスを追う刑事の呉耀漢(リチャード・ウン)と新米警官の倪星(コリン・チョウ)、そして呉耀漢の甥で頭がプッツンしているユンピョウも巻き込まれ…。
ユンピョウのカテゴリに入れていますが、本作は高麗虹(ジョイス・コウ)主演のレディースアクションであり、時期的にも倪星が日本で初お披露目されたと思われる作品です。
上記のあらすじを見ても解るように、ストーリーはかなりオーソドックスな内容で、これといって意外性の無いシリアスなアクション映画に仕上がっています。主演の高麗虹はサモハン直伝のアクションで大健闘し、本作でもアグネスやユンピョウを相手取ってバトルを繰り広げています。最後のVSアグネス戦でも、激しい殺陣をテンポ良く演じていました。
武術指導は李撃柱という人が担当しており、サモハンはアクションに一切タッチしていないようです(こっそりカメオ出演はしてます)。しかしアクションシーンのノリはサモハン映画そのもので、立ち回りの雰囲気が若干違って見えるかもしれませんが、拳と拳がぶつかり合う壮絶な功夫ファイトが構築されています。
ちなみに李撃柱は京柱という別の芸名があり、昔は主にショウ・ブラザーズという大手プロで活躍していました。彼は役者としての顔も持ち、劉家輝(リュウ・チャーフィ)主演作『続・少林虎鶴拳』では主人公の相棒を演じています。その作品で劉家輝の妻を女性武術指導家の楊青青が演じていますが、彼女は本作でもワンシーンだけ出演し、ユンピョウとサイフの取り合いを展開していました。
そのユンピョウもまた、本作では無理やり挟み込んだようなゲスト出演ではありましたが、功夫アクションを大熱演!倪星も少ない見せ場で頑張っていて、本作ではラスト手前の乱戦で見せるVS崔正一(レディアクションものに何本か出演)で俊敏なファイトを見せています(今となっては貴重なユンピョウVS倪星の一幕も見逃せないかも?)。
そんなわけで、功夫アクションに関してはなかなか悪くない作品でしたが、いまいちストーリーの弾けっぷりが足りなかった気がします。もし本作がサモハン監督作だったら弾けまくっていたと思いますが…それだと確実にセクハラ描写満載のおバカ映画になっただろうなぁ(爆