特集・好小子たちの戦い(終) 『総括』 | 続・功夫電影専科

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香港映画を始めとした古今東西のアクション映画の感想などを書き連ねています。


これまで、駆け足だが好小子について色々と触れてきた。
呉思遠作品から端を発し、黄一龍や丁華寵らが好小子系列の基礎を固めた70年代、顏正國らカンフーキッドたちが1つのジャンルとして成立させた80年代、マイケル・トリーナーら白人好小子の出現を挟み、90年代は釋小龍と謝苗の2人によって受け継がれた。
だが好小子系列の作品はそれぞれの最盛期が飛び飛びであり、大きく間隔が開いている。このように1つのジャンルとして継続していない分、好小子作品には通常の功夫片や武侠片、そして香港ノワールやコメディ作品のように、受け継がれて発展していく物が無いように思える(スタント技術については功夫片などの物で、好小子系列ならではの"継承"は存在していない)。
そればかりか、現在に於いてもキッズ向けという特異性ゆえに、あまり功夫映画ファンからも目を向けられていないのが現状だ。しかし、今回レビューした一連の作品(番外は除外)は、必ずどれも見どころがあり、また、主演を務めた好小子たちの頑張りようは賞賛すべきものだ。
キッズ向けであるという点に関しては賛否の分かれる所であるが、好小子たちが見せる可愛らしい表情と、打って変わって繰り広げられる功夫アクションの数々は、とても微笑ましいものばかりである。

そして、時代は2000年代を迎えている。
不況で元気のない香港・台湾の映画界にこれといった好小子たちは(私の知る限りでは)まだ現れていないようだが、この日本で先ごろ初の国産好小子片・『カンフーくん』が公開されたのは記憶に新しいことだろう。主演の新たなる好小子・張壮(チャン・チュワン)が、これからどんな活躍をしていくかはまだ誰にもわからない。だが、確実に好小子というジャンルそのものは彼へと「継承」されているのだ。
時代の隔たりがあろうとも、世代の開きがあろうとも、彼らの放つ輝きは決して衰えはしない…"好小子"たちよ、永遠なれ!