『豹飛客/黒豹飛客』 | 続・功夫電影専科

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香港映画を始めとした古今東西のアクション映画の感想などを書き連ねています。


豹飛客/黒豹飛客
英題:Enter the Invincible Hero
製作:1977年(1981年説あり)

●えーっと…残念ですがまた巨龍作品のレビューです。さすがにこれ以上続けるとブログの運営そのものにも関わる自体になりかねない(嘘)ので、今回の巨龍作品連続レビューはこれにてラストとさせていただきます(爆
 巨龍は足技ファイターとの共演が多い。同じ韓国の黄正利とは前回の『雷拳』などで、劉忠良とは『雑家高手』で、本作では別命"人間発電機"と呼ばれる[上下]薩伐(カサノバ・ウォン)が相手を務めている。
[上下]薩伐自身も黄正利ら韓国系スターとの共演が結構あるので、巨龍との邂逅も必然であったと言えるかもしれない。[上下]薩伐は韓国映画界で銀幕デビューを果たし、いくつかの作品に出演していたが、彼の脚技に目を付けたサモハンの招きにより、『必殺!少林寺武芸帳』で香港映画に登場した。
 かつて李小龍(ブルース・リー)がブームを巻き起こした際、彼の素早い脚技は"李三脚"と呼ばれた。
李小龍の死後、新たなスターを探していたGH(ゴールデン・ハーベスト)はこの"李三脚"を再演できる脚技ファイターを欲し、黄仁植や譚道良がGHのスクリーンで戦った。[上下]薩伐の出演もその流れからの出演だったと思われるが、『少林寺・怒りの鉄拳』『燃えよデブゴン10・友情拳』に出ただけに止まった。その他は独立プロ系か韓国での活動が主だったようで、本作は韓国での仕事の1つである。
ちなみに本作のオープニングは巨龍と李海生(リー・ハイサン)のバトルで始まるが、これは本編とは何の関係も無いシーンで、勝手に後から付け加えられたものと思われる(なお、本編は功夫片です)。
 物語はやくざ者でプータローな巨龍が、かつての親友だった[上下]薩伐と闘っていくというものだ。[上下]薩伐は人格者を装っているが、その正体は地主と結託して邪魔な護衛団をぶち壊してしまおうと企む悪党だった。巨龍は親友との再会に喜ぶが、不可解な出来事に遭遇するうちに事件に巻き込まれ、嫌がおうにも親友と拳を交える事になってしまうが…。
 本作での最大の見所は、なんといっても巨龍VS[上下]薩伐だ。ラストバトルで[上下]薩伐の変幻自在の足技がスゴく、巨龍も負けじと奮闘しているが、やっぱりここは[上下]薩伐の方に目が移っちゃうところ。本作のアクションは殺陣に一定のリズムが見い出せないものの、それなりに頑張っている。惜しむらくは[上下]薩伐のアクション自体がそれほど多くない事だが、それ以外の面に関してはボチボチか。とりあえず一見の価値はあります。