
※…今回は文が少ないので一気に3本続けてのレビューです。
「烈火のヒーロー」
OPEN FIRE
1988
●かつて『燃えよカンフー』なるTVドラマの企画を立ち上げた李小龍(ブルース・リー)。その企画はハリウッドの人種的偏見等の理由により主役諸々を含めて奪われることとなり、李小龍に代わって主役になったのが今回紹介する作品の主演俳優であるデビッド・キャラダインだ。その"李小龍から主演を奪った男"が"李小龍の名を騙った男"呂小龍(ブルース・ライ)と共演するというので、アクションが駄目でも少しは期待できそうだったが…。
話としては異国の地でテロリストに娘と妻を奪われた州知事デビッドが、呂小龍師匠を同じくテロリストに殺された門下の美女軍団と協力してブッ潰す"だけ"の話である。
実際見てみれば解るが、本作はものごっつ薄っぺらい内容だ。しかもそこらのB級映画なんて凌駕するほどの、しかも怒りさえこみ上げてくるヒドい出来の!
アクションの比重はカンフーよりガンアクションが多いし、そのガンアクションもタルくてとても見られた物ではない。爆破シーンは派手だが、同じシーンを繰り返し流す低予算映画の常套句を並べられたとあっては、こっちも見た後相当落胆しました。よって「烈火のヒーロー」というタイトルは不適当。本当は「劣化のヒーロー」が正しいです。
「ザ・ファイター/炎のラスト・マッチ」
THE FIGHTER
1988
●リチャード・ノートンとベニー・ユキーデが対決しているとあっては見逃せない!…と思って早速見てみた作品。…うん、監督が『ザ・フューチャーハンター』『ミッション・ターミネート』のアンソニー・マハラジという時点で、どういう出来かと気付くべきだったです(爆
かつてスリだったノートンが出所して、心臓病の妹の手術代を稼ぐために黒社会のストリートファイトで闘っていくという擬似『ロッキー』が本筋。しかも肝心のアクションがかなり酷かったです。格闘アクションというかほとんどただの殴り合い同様で、全編に渡ってタルい雰囲気で席巻されている。従って、見ていて眠気が襲い来る事必至なのだ(涙
唯一救いだったのは、くしゃおじさんそっくりのデブレスラー、テクニシャン系の覆面レスラーと闘ってきて、ラストのベニー・ユキーデ戦はユキーデがある程度見れるアクロバティックなアクションをやっていたことくらいか(それでも遅いが)。
「ブラッド・マッチ」
Blood Match
1991
●ベニー・ユキーデがアクション監修を務めた珍作。
格闘技チャンピオンの兄を持つ主人公(?)は、ヒロインと一緒に兄の汚名を晴らすために、兄を陥れたと思われる4人のファイター(ユキーデ含む)を拉致し、一人ずつ殴り殺しながら真実を聞きだすという恐ろしく手間のかかる方法で真犯人を探していくが…。
見所はユキーデのみ!あとは2倍速で飛ばして見るべし!
先に紹介した二本の作品もヒドいものでしたが、恐ろしい事に本作はそれらにも劣る酷い作品でした。たった85分間の作品にもかかわらず、間延びした演出・アングルを変えたアクションを何度も繰り返すヘボ効果・全体的にやる気の無い出演者なんかを見ていくうちに、あなたはまた眠気に襲われることだろう(爆
とりあえず動きの硬いほかのキャストよりもズバ抜けた速さでアクションを披露するユキーデだけがまともに見れるポイントというか…つーかそこだけ見たらもうビデオデッキのエジェクトボタン押してもいいでしょう。ちなみに共演しているピーター・カニンガム(『検事Mr.ハー』でユンピョウと戦った黒人格闘家)は路上のチンピラ役でチラッと出てくるだけでした。