『砲[イ馬]俥』 | 続・功夫電影専科

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香港映画を始めとした古今東西のアクション映画の感想などを書き連ねています。


砲[イ馬]俥
Return of the Kung Fu Dragon
1978

●上官靈鳳(シャン・カン・リンホー)…台湾で各個たる地位を誇る大女優で、功夫・武侠映画ファンには巨匠・胡金銓(キン・フー)監督の『残酷ドラゴン/血斗竜門の宿』や、あのジミー先生と"色々な意味で"渡り合った『ドラゴン武芸帖』などの活躍が思い浮かぶだろう。この映画はその大女優・上官靈鳳が主演した武侠片?だ。
亡国の姫を助けるべく、かりそめの姫として育てられた上官靈鳳が仲間の張力らと蔡弘の軍団に立ち向かう一代活劇である。出演は上官靈鳳の他に張力・李中堅・陳星・蔡弘とそれなりに豪華。加えて全編に渡って城塞都市という大掛かりなシチュエーションのセットで物語が展開し、ある程度力を入れて製作された様子が窺い知ることができる。
キャラクターの格好がかなり奇抜なので原作付きかもしれないが、調べてみてもそれらしいものは解らなかった。最初と最後にナレーションでとある島が紹介されるのだが、恐らくはその島を題材にした歴史アクション(或いはその島を舞台とした武侠片)と思われる。
理解するのに難しいポイントが多い本作だが、姫を捕まえたり助けたりの展開はスリリングで、なおかつ功夫アクションの水準も結構なものだ。武術指導は陳木川と陳少龍で、最後は将棋馬拳?を駆使する上官靈鳳VSおヒゲの道人・蔡弘とのバトルになり、蔡弘はリンチにあって死亡する(酷
正直中盤からの展開がカットのせいで解りにくく、しかも後半からはかなり強引な編集もあったりしたのが残念だった(いきなり田野や仲間が死ぬなど唐突な場面がある)。もっとも、『Martial Arts 50 Movie Pack』の中ではマシなカットのされ方だったようだけど…。
正統派っぽい英語タイトルとは裏腹に複雑怪奇な作品。もう少し内容が解れば評価は違っていたかもしれないが…。