『少林寺への道4』 | 続・功夫電影専科

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香港映画を始めとした古今東西のアクション映画の感想などを書き連ねています。


「少林寺への道4」
「少林寺への道/ラマ僧の復讐」
少林叛徒
Shaolin Traitor
Rebel of Shaolin
1982

●ついに銅人すら登場しなくなった『少林寺への道』シリーズ最終作。原題の少林叛徒とは、直訳すると「少林寺の反逆者」という意味です。
少林寺で館長が殺される大事件が発生する。この一大事に張翼(チャン・イー)の弟子・黄家達(カーター・ワン)は現場に駆けつけるが、既に犯人の姿は無かった。さらにその後、朝廷から預かっていた宝が何者かに盗まれ、守衛が殺されるという事件が発生した。ここでも黄家達は現場へ一番乗りしたが、共に第一発見者だった黄家達は当然の如く疑われた。「もう黄家達が犯人で決定」と言わんばかりに一方的に犯人にされた黄家達は、寺から逃げ出して身を隠した。
この事件はすぐさま皇帝の耳に入り、皇帝の妹君である龍君兒(ロン・ジェンエール)が少林寺へと査察に訪れた。今回の龍君兒、一応は敵側なのにすこぶる可愛く、まるでアンパンマンのドキンちゃんのようなキャラクターだ。『片腕カンフー対空とぶギロチン』や『カンニングモンキー・天中拳』でもハツラツな娘さんを好演していた彼女だけど、私は今回の龍君兒が一押しかと思いますが、どうでしょうかね(何が?)。一方で皇帝は、目障りと思っていた少林寺を取り潰すことができるとほくそえんでいたのだが…肝心の宝はなくしたまんまでいいの?(笑
少林寺がそんな大事になっていることなど知らず、逃亡中で追手の龍飛(ロン・フェイ)らをかわすのに精一杯だった黄家達は、上官靈鳳(ポリー・シャンクワン)と出会った。上官靈鳳はなぜか少林寺へ向かったが、実は彼女は黄家達と同じ張翼の弟子だった。事件の裏に陰謀の臭いを嗅ぎつけた上官靈鳳は、1人だけで真犯人を探す。そのころ少林寺は、宝を見つけなければ少林寺門徒皆殺しというタイムリミットが科せられており、期限が迫りつつあった。
何ひとつ解決の糸口を見せぬまま、ついに処刑の時が来てしまった…次々に自害して果てる少林僧たちだが、そこへ張翼がやって来た。ところが、実は事件の黒幕はこの張翼だったのだ!しかも張翼、実は元チベットのラマ僧で、少林寺への恨みを晴らすために長い長い復讐計画を練っていたというのだ!駆けつけた黄家達と上官靈鳳&龍君兒が張翼に立ち向かうが、馬車で逃げる張翼との奇想天外な決戦の末に、2人は…?
う~…功夫アクションはぼちぼちでした。各所にワイヤーを駆使してアクションにメリハリをつけてますし、馬車ファイトも凝ったものです。ですが、ミステリー調の物語はいまいちテンポが悪くて、ちょっと考えると目ぼしい登場人物で怪しい奴はおのずと絞り込めるので、あまりどんでん返しとしても機能していません。
それにしても、2はトンデモ雍正帝を活躍させ、3は復讐劇で暗くなり、4で陰謀と裏切りのドラマに失敗する…結局、『少林寺への道』とはなんだったんでしょうか?(爆