『愛夢の場合』⑧ 第二章 晋と愛の物語 | From me

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韓ドラ(ラブコメ)好き

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 携帯がなった

 「お友達が偶然このホテルに来てるらしくて…ちょっと会って来ますので、社長が来たら電話してくれるように伝えて頂けますか?」

 伝言して電話をしながら会場を出た


 「愛は?U君、愛、知らないか?」

 「さっき電話しながら出て行きましたよ」

 「絶対出ちゃ駄目だと言ったのに」
  
 僕は会場を飛び出した

 「あっ社長!愛さんから伝言が…」



 話中だったが何度かかけている間につながった

 「愛!何処だ?外に出ちゃ駄目だって言っただろ?」

 「あれ?監督に伝言しといたんだけど…友達に会っちゃって…ティラウンジにいるから来て」


 「友達のNさんとご主人。単身赴任のご主人に会いに来てたんだって。友達から私が結婚したって聞いて、電話をかけてくれたら偶然ここにいたって訳」

 「松浦晋さんです」

 『初めまして』

 「初めまして」

 『結婚祝いに食事でもどう?』

 「晋いい?」

 「ああいいよ」

 「じゃぁお言葉に甘えてご馳走になります」


 パーティを抜け出しNさんたちと楽しい時を過ごし、明日の約束をして別れた

 ちょうどパーティもお開きになったみたいで出てきた監督達とばったり会った


 「社長も愛さんも何処に行ってたんですか?二次会に行きますけど、一緒に行きませんか?行きましょうよ」



 「ところで…社長と愛さんて真珠とえりかみたいじゃないですか?お似合いだし彼らみたいに婚約しちゃったらどうです?」

 「実はね…もう結婚してるんだ」

 「えー?」

 「いつ?」

 「正月に…」

 「何で隠してたんですか!?」

 「隠してるつもりはなかったけど話す機会もなかったから」

 「でも愛さん指輪してないじゃないですか」

 「してますよ。ほら」

 「結婚指輪って左手じゃないですか?何故右手に?」

 「それはね…たとえば…彼女とデートする時、監督は彼女のどちら側にいるのが好き?」

 「あまり深く考えた事ないですけど…」

 「私は彼の左側にいるのが好き。手を繋ぐとほらリングが重なるでしょ、ふふふ」

 「もしかしてそのリングは?」

 「これは社長の誕生石、社長のは私の誕生石」

 「まったく…本当に真珠とえりかですね」


 二次会で騒ぎ過ぎたのか帰りにお腹が痛くなった

 「晋ちょっとお腹痛い」

 「大丈夫?何か変な物食べた?」

 「食べた覚えはないんだけど…疲れたのかな?」

 「じゃぁおんぶしてやるよ」

 「やれやれほんとに…ごちそうさまです」


 「愛、明日の段取りを復習してみて」

 「明日は、晋が仕事に行った後Nさんが迎えに来てくれて、街を案内してもらってNさんを空港まで送ってタクシーでホテルまで帰って来る」

 「本当に大丈夫?心配だな」

 「大丈夫。携帯もあることだし」


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