旧住所に配達物を取りに | 人生は野菜スープ~アエリエルのブログ、または午前0時&午後3時毎日更新の男

人生は野菜スープ~アエリエルのブログ、または午前0時&午後3時毎日更新の男

元職・雑誌フリーライター。バツイチ独身。午前0時か午後3時に定期更新。主な内容は軽音楽(ジャズ、ロック)、文学(現代詩)の紹介・感想文です。ブロガーならぬ一介の閑人にて無内容・無知ご容赦ください。

 二か月半前に注文したCDが、ようやく入荷・配達されたとアマゾンから置き配の配達完了通知が来たのは今朝の早朝のことでした。引っ越しをしてすぐ住所変更手続きをしたのに、旧住所時に注文した今回の配達には反映していなかったのです。これまでも何度も書きましたが、旧住所のアパートは最寄り駅徒歩1分とない平坦地、引っ越してきた現住所は物件案内には同じ最寄り駅徒歩8分とあれど、駅から坂越え山越え、しかも迂回路で、実際には18分~20分あまりかかります。直線距離かつ平坦地なら駅徒歩8分でしょうし、また10代や20代の体力なら平坦地と変わらず急階段ほどの坂道や山道もサッサと歩いてしまうでしょうが、50代の男にはとてもではありませんが、一歩一歩踏みしめるように歩かなければともすれば転倒しそうになり、身の危険すら感じます。しかし玄関先への置き配をそう長く放置しておくわけには行きません。そこで支度を整えると、山越え谷越え旧住所に配達物を取りに行きました。
 アパートは同じ敷地の三棟とも老朽化のため取り壊しになるので(老人ホームを建てる予定だそうです)、不動産屋の立ち退き宣告から三か月半かけてようやく現住所に越してきたのですが、まだ三棟入居者の全員の立ち退きは済んでいないらしく取り壊しにはかかっていませんでした。引っ越しする時に集合ポストにもドアの表札にも「転居しました(転送先届け出済み)」と貼り紙をしておいたのですが、セロテープで四隅を貼っただけなのが甘かったのか、貼り紙もどこかに吹き飛んてしまっていました。さっさとB5版相当の封筒を回収し、帰り道は比較的緩い坂を半円形に迂回して、現住所の間近にあるスーパーでお弁当を買って帰りました。引っ越し前後から貴重品の荷造り、転居後の開梱で足腰、特に膝と足首を傷めて、寝起きや室内移動にも激痛に耐え、手を突いてようやく起き上がり、壁づたいに手を突かないと移動すらままなりませんでしたが、四週間以上経ち、ほぼ毎日近所とはいえ急斜面のスーパーでお弁当を買う習慣がつくと、次第に足腰も鍛えられたか、足首や膝の神経痛もすっかり治まりました。二か月半前に注文してようやく届いたのはザ・ホリーズの紙ジャケット5枚組シリーズ『Original Album Series』(Warner Music/Parlophone, 2014)で、収録アルバム(ボーナス・トラックなし)は『Stay with The Hollies』(Parlophone, 1964)、『In The Hollies Style』(Parlophone, 1964)、『Hollies』(Parlophone, 1965)、『Would You Believe ?』(Parlophone, 1966)、『For Certain Because...』(Parlophone, 1966)の初期アルバム5作です。ホリーズのアルバムは'60年代のイギリスのバンドらしく基本的にはシングル曲を含まず(1965年の全英No.1ヒット「I'm Alive」や1966年の全英No.1ヒット「Bus Stop」も含まれていません)、また各アルバムが30分前後と短い収録時間なので、どうせなら2in1-CDにして1967年のアルバム第6作『Evolution』から1970年のアルバム第10作『Confession of The Minds』にいたる(または『Confession~』は'70年代作品として除外し、イギリス盤でこれもオリジナル盤に数えれば第8作に当たる1968年のアルバム未収録ヒット・シングル集『Hollies' Greatest』を収めて)、1960年代のアルバム10作を5枚組CDに収めてほしかったと欲も湧きますが、どちらかと言えばシングル・アーティストだったホリーズはアルバムもヴァラエティに富んだ魅力があり(意外にもビートルズ、ストーンズ、マンフレッド・マンなどとも重なるカヴァー曲や、アルバム用書き下ろしオリジナル曲がアクセントを添えています)、シングル・ヒット曲のみでない魅力が味わえます。それでもやはりホリーズはシングル曲が強力だったので、シングル・ヒット集とオリジナル・アルバムをどちらも聴いてこそ真髄のわかるバンドだったという気がします。
The Hollies - I'm Alive (MV, Parlophone, 1965.5, UK♯1) :  

The Hollies - Bus Stop (Parlophone, 1966.6, UK♯5, US♯5) :  

The  Hollies - Bus Stop (Live, German TV Broadcast from "Beat Club", 1967) :  


*