ヴァイオリンの弓 | 遠い夏に想いを

遠い夏に想いを

アメリカ留学、直後の72年の夏に3ヶ月間親子でパリに滞在。その後、思い出を求めて度々訪欧。

 ヴァイオリンの弓の毛の交換に渋谷まで行って来ました。ヴァイオリンの弓の毛は消耗品なのですが、松脂を頻繁に塗っていれば長く弾けるので、つい交換を忘れていまいがちです。一応200時間が変え時と言われてますが、ほとんどのアマチュアはこの基準を遥かに超えて使っています。


弓
上から中二の時の、次は大学の時の(今回の毛変えした弓)、下は定年前に買ったもの。


 私は弓を3本持ってます。.最初に買った弓はヴァイオリンを始めた中学二年生の頃、楽器全部揃えて9千円くらいだったと記憶しています。ヴァイオリンは壊れてしまいまいしたが、弓だけ残っています。


 次のは大学に入ってオーケストラに入部した時です。新橋の梅沢楽器店で1万円だったと思います。当時の価値を推測するのに大学卒の初任給が用いられているようです。当時は8~9千円程度だったと思います。つk


 最後の弓は卒業以来35年間弾かなかった後に、定年後の趣味としてヴァイオリンを続ける際に購入したものです。弓にも個性があります。最初のは堅くて重い、次のは軽くて疲れない、最後のはしなやかで重さもほどほど。


 今度楽器店に持っていったのは大学時代に買った弓で500時間以上使っています。毛の交換時期はとっくに過ぎています。楽器店は渋谷の並木橋にあるオー・プティ・シュヴァレットという弦楽器工房でフランス人がやってます。


  昨年ヴァイオリンの調整をしてもらいました。各弦のバランスがよくなり大変に弾きやすくなったので、弓の毛の交換も頼みました。モンゴルの馬の毛にしました。これは繊細さには欠けるそうですが、太くて大きな音が出るそうです。


 渋谷の街はスクランブル交差点が有名ですが、南側は再開発で酷い状況。歩いているだけで疲れてしまいます。


ホール

工房

写真は工房の パンフレットから。

 工房の主はO.パオリというフランス人。14年間パリで続けていた工房を渋谷に移転。ビルの1階は小ホールで工房は5階にあります。仕事は丁寧です。




 Viosan の「ミネソタの遠い日々」
1970年に私たち夫婦・子供連れでミネソタ大学(University of Minnesota)へ留学した記録のホームページにもどうぞ