恒例の暮れの演奏会 | 遠い夏に想いを

遠い夏に想いを

アメリカ留学、直後の72年の夏に3ヶ月間親子でパリに滞在。その後、思い出を求めて度々訪欧。

 今日の昼は恒例のベートーベンの第九交響曲の演奏を聴きに小田急線の多摩センターへ行ってきました。
 

 12月の暮れになるとプロやアマチュアを含め数え切れないほどの第九の演奏会があります。12月に第九を演奏するのは、クラシック音楽界の台所の苦しい事情が反映しているので、プロのオーケストラでは「ボーナス第九」などの昔から揶揄されてきたそうです。合唱団が入るために、その家族や友人が聴きに来れば会場は満杯になりますよね。その上、日本人が大好きなベートーベンと第九交響樂ですから大変です。
 

 欧米では第九交響曲そのものを年間でも演奏することは殆どないそうで、いわんや暮れに第九の演奏会をやる風習はないらしいです。第一次世界大戦で戦勝国の日本軍により中国で捕虜になって、徳島に収容されたドイツ兵が演奏したのが日本での第九の初演だそうですが、時期は6月です。
 

 私も妻も大学のオーケストラで第九交響曲を演奏しました。LONG, LONG TIME AGO の話ですよね。当時、一般の大学の中では第九の演奏は初めてだったようです。(下の写真は学生時代の第九演奏)


大学第九01
大学第九02
 今日は妻の参加している「しもたか」の第九の演奏があります。京王線の下高井戸商店街の音楽祭なのです。1楽章から3樂所まで抜粋で、合唱が入る4楽章だけはしっかりやるそうです。過去二度ばかり聴きに行きました。いつも練習している小学校で、一階の大部屋で演奏するのですが、外からも聞けるように窓を開けて、寒い寒い大変な環境の中での演奏です。演奏者にはご同情申し上げます。今年は私は行きません。
 

 さて、多摩センターの第九ですが、立川のアマチュア・オーケストラです。わりとレベルの高い演奏です。このオーケストラでは過去にヴェルディのレクイエムの演奏をしたりと、声楽との演奏はよくやるようです。(下は今日の立川管弦楽団の第九演奏)

オケ

 今日もメゾソプラノのソリストに妻の姪が出演します。プロの声楽家ですが、彼女の母は国立音楽大学でメゾソプラノを教えていたこともある音楽一家です。我々が大学を卒業してから、母校の大学の第九で彼女がソリストの一人としで歌ったと言ってました。

キティ
イルミネーション

 多摩センターにはキティちゃんのサンリオの本拠地があり賑わっています。イルミネーションも華やかで楽しい一日でした。



 Viosan の「ミネソタの遠い日々」
1970年に私たち夫婦・子供連れでミネソタ大学(University of Minnesota)へ留学した記録のホームページにもどうぞ