昨日は上野の東京美術館に行ってきました。上野も晩秋の時期で黄葉が美しい。
イギリスのターナーの作品が来ています。ターナーといえばコンスタブルと同様イギリスを代表する画家です。ロンドンのテート美術館から油彩画30点と水彩、スケッチなどが80点ほど貸しだされています。彼の作品はロンドンのナショナル・ギャラリーにも多数あり、世界中のギャラリーにあります。今回はテートが所有する作品の一部だけですが、充分にターナーの素顔を垣間見られる素晴らしい展覧会です。
その昔、ロンドンのテート美術館を訪れ、ターナーの展示室に足を踏み入れた瞬間の衝撃は今でも忘れられません。彼の数々の代表作が襲いかかってくるように眼前に現れました。今でも記憶から消えません。テートにはターナーだけでなく、ラファエル前派の画家の絵など納められています。
今回、多くの水彩画がきていました。ターナーは最初に水彩画を専門に描いていたそうでそうで、彼の油彩画にも大いに影響したのでしょう。絵具を薄塗りにして水彩の感じを出していますし、あの漠とした絵も水彩画のようです。
1850年以前からこんな抽象画のような絵を描いていたなんて凄いですね。当時普仏戦争の混乱を避けるためにロンドンに来ていたモネはターナーを発見し、触発されて、1874年にモネの「印象・日の出」が発表されるのです。一般大衆から「子供の絵みたいだ」と揶揄されたらしい。以来この一派を「印象派」と呼ぶようになったのです。それ以前に描かれているターナーの絵を見るイギリス市民はどう思ったのでしょう、私の疑問ですが、やはり発表当時は色々と酷評されたそうです。海や湖の絵が多いのですが、光を追い求めた画家として印象派に大きな影響を与えたと思います。
ターナーは若くしてアカデミー会員になり、コスタブルと違ってフランス、スイス、イタリアなどを旅行しています。我が家にある彼の生前に印刷された小さなエッチング画ですが、セーヌ川の風景を描いたものです。ヴェネツィアやローマでの絵は素晴らしいです。
12月になり日没が早く、5時には外は暗く、上弦の月と宵の明星が空に輝いていました。
Viosan の「ミネソタの遠い日々」
1970年に私たち夫婦・子供連れでミネソタ大学(University of Minnesota)へ留学した記録のホームページにもどうぞ
