チュニスに帰ってきた。

チュニスエアーには振り回されたけど、
なんだかんだ 楽しい旅だった。

空港でお茶しつつ旅を振り返る。
旅そのものも楽しかったけど、
一緒に旅をした友達の
知らなかった一面を発見したりできるからこれまた楽しい。

「ジャッキーションの国に帰ってきてしまった。」 
と友達。
チュニジアではアジア人はみんな
「ジャッキーショーン(ジャッキーチェン)」
と声をかけられてしまう。

空港を出てタクシーを拾う。
「チュニスまでお願いします。」
行き先を告げると、
「その後は〇〇通りでいい?」
と運転手さん。

すぐには気づかなかったけど。
彼は以前乗ったことのあるタクシーの運転手だった。 
こんなことってあるんだ!?
「電話かけてくれなかったね?」
といわれた。
番号はもらった方がめんどくさくないこともあるから、とりあえずもらうこともある。
こんなことになろうとは・・・

三日しか経ってないのにチュニスの街がちょっと違って見えた。
たった三日でアラビア語が出てこない。
それでも楽しく話して家に着いた。

近所はなんだか懐かしくて
帰ってきた、私は今ここに住んでるんだな、と思った。 
家に着くとルームメイトが待っていて。
シチリアのお土産話で盛り上がった。

ワインがあればもっとよかったのにな。
びびりつつも歩く。
六時。でもどっぷり日は暮れている。

シチリアは日本から8時間遅れ。
チュニジアとの時差はない。

きれいな服や鞄のお店。
あー・・・
買い物袋を山と抱える日本人なんて、絶対やだ!
って思ってたけど。

ちょっと気持ちわかる。
チュニスとは違うな。

石畳の小さな路地に
街灯の明かりが映っている。

小さな職人のお店が並ぶ通りがあった。
木工品、陶器、帽子、小さくてかわいいものばかり。
中でも マリオネット職人 のお店がすてきだった。

小さなショーもあるらしい。
「これは見に来ようね!」

そしてそして。
私達には楽しみにしていたものが。

禁断のブタさま。
生ハム。ベーコン。
ワイン。
カルパッチョ。


なんてすてきな響きでしょう。
禁断症状ぎみで食べ物の匂いに過剰に反応しつつ、
小さなPIZZELIAへ入った。
シチリア島はイタリアの南部に浮かぶ島。
長靴の先に蹴られたサッカーボールにも例えられる。

今回は短期間なので、
シチリアの州都パレルモだけを見てまわることにした。

ホテルはモデルノ。三つ星。
アットホームな感じの受け付けだった。
三人部屋はこじんまりと清潔。
1泊と言っておいたけど、ここに3泊することにした。

荷物を降ろしてご飯へ向かう。
受け付けのパパ(小さい娘さんがいた)に
「荷物には気をつけて!」
と言われた。

イタリアは気をつけなきゃとは思っていたけど。
え?もしかしてここ恐いの?

お母さんが「 マフィアの島 に行くの?」
と笑っていたのを思い出した。

シチリアは複数の映画で、マフィアの本拠地になっている。
このイメージはシチリアの人々は嫌がるけど
実際に現在もマフィアはいるらしい。
パレルモの空港には、マフィアとの闘争の末に亡くなった
警官の名前が付いている。
イタリア北部と南部の経済格差の裏にはいろんな問題があるようだ。

ゴッドファーザーのテーマ を口ずさみつつ
ちょっとびびる3人。