戦後日本を舞台に、今なお語り継がれる都市伝説「M資金」。その正体は謎に包まれたままですが、政財界・陰謀論・詐欺事件など、さまざまなジャンルで登場しています
M資金とは?
M資金とは、戦後の日本で存在が噂されてきた“超巨大な裏資金”のことを指します。その由来については諸説ありますが、一般的には以下のように語られています:
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GHQ(連合国軍総司令部)やアメリカの情報機関が管理していたという説
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「M」はマッカーサー(MacArthur)、三菱(Mitsubishi)、Majesty(天皇)などの頭文字を意味する説
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第二次世界大戦時に日本が隠匿していた金塊や財宝が原資とされる
その目的は、日本の再建、冷戦下の反共活動支援、あるいは秘密工作資金の供給などと噂されてきました。
M資金の都市伝説:よくあるストーリー
M資金をめぐる都市伝説には、以下のようなパターンがあります:
1. 戦時中の金塊や隠し財産
フィリピンや中国に隠された日本軍の財宝が、GHQや一部の財閥により接収・管理され、それがM資金となったという説。
2. 政治家や財閥の関与
岸信介や田中角栄など、日本の歴代首相が裏でM資金を動かしていたという噂。
3. CIAやGHQの秘密予算
冷戦期、アジアの反共勢力への資金供給源としてM資金が使われたという説も。
M資金詐欺とは?実際に起きた事件
都市伝説の枠を超え、M資金は詐欺事件の道具としても悪用されてきました。以下は実際に発生した例です:
■ 昭和・平成期の詐欺事件
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「政府高官の許可があれば引き出せる」
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「一定の協力金を払えば配当が得られる」 といった話で投資家や企業をだまし、多額の資金を詐取。
■ 令和の最新動向(2020年代)
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コロナ禍の資金繰りに悩む企業経営者をターゲットに、M資金話を持ち掛ける
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ネットを通じた「国家規模の投資案件」として拡散されるケースも確認
2023年には、M資金を名目にした総額30億円以上の詐欺グループが摘発された事件も話題となりました。
なぜM資金の話は信じられやすいのか?
■ ストーリー性と権威性
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巨額の資金と“国家の陰謀”という物語性
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天皇・GHQ・CIAといった権威あるワードの乱用
■ 経済的不安心理への付け込み
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資金に困っている経営者に「救済策」として提示
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投資リターンをちらつかせた心理的トリック
M資金に対する正しい認識と対策
M資金は、証拠が存在しない都市伝説である一方、詐欺事件の現実的な道具として今日でも使われています。過去の事件から学び、以下のような対応を心がけましょう:
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「高額配当」「国家レベルの機密資金」といった話には関わらない
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不審な投資話には専門家や弁護士への相談を
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SNSやネット広告経由の甘い話には特に注意
信じる・信じないは自由ですが、M資金という言葉が出たら、まずは「詐欺の可能性」を疑いましょう。
