社会科見学で、子どもたちがよく訪れる真鶴半島。そこでは、江戸時代から、海とつながる「魚つき保安林」が大切に守られている。お食事処「魚座」のある漁港から半島先端に向けて進むと、沿道の巨木群に圧倒される。「木々がほどよい日陰を海につくる」または「森林からしみこむ栄養素にプランクトンが集まる」など、理由は諸説あるようだが、森林を守ることで魚がよりつく、と昔の人は考えてきたようだ。
模型を見ると、相模湾には水深1000mに達する相模トラフがあり、小田原から西は特に急峻な海底地形になっている。黒潮、深海からの栄養素も多く、そこへ森林からの滋養も加わる。真鶴の魚が美味しい理由は深い海と森のつながりにあるようだ。
日時:2016年8月18日
場所:神奈川県真鶴市