薪ストーブってどう?(新保製作所 / ベイダー)真冬のキャンプ | zen:埼玉アウトドア・キャンプ・登山ブログ

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新たな愉しみを発見しながら日々のアウトドアライフを綴っていきます。
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真冬のキャンプに欠かせないアイテム。
それは、屋外へ持ち出せる「暖房器具」である。

以前ご紹介した「トヨトミ(TOYOTOMI) ラウンドストーブ フェイバークラス」のような
「灯油ストーブ」で手軽に暖を取るキャンプも良い。
ひとり酒を飲みながら、天板の上で温めたおでんをパクつく冬キャンプもオツである。

しかし、気温0℃以下のような寒空の下、屋外で寝泊まりする場合は
やはりこいつがあった方が良いのだろう。

★新アイテム
「ベイダー/新保製作所(薪ストーブ)」


これはうちのSHINYAが持ってきてくれたもの。
正直私は薪ストーブを自分のキャンプに導入した事がなかったので
薪ストーブに関してはスーパーがつくほどの「ド素人」である。



そんな薪スト 超初心者の私が、今回この新保製作所がおくる「ベイダー」を使った
キャンプ体験をしてきた。



実際、「薪ストーブってどうなの?」

という疑問は数年前からあった。

スチベルを導入する前のクーラーボックスに対する考え方のように、
たいして「冷え」や「収容力」にこだわりを持っていなかった、クーラーBOXに対しての
あの頃の気持ちと良く似てる。

なんとなく「あってもなくてもいい」ぐらいの気持ち。
「誰かが持っていたら使わせていただきたい」ぐらいの気持ちといえば伝わるだろうか。

もっというなら、「暖房は焚火でいいか」とか、
「言っても灯油ストーブ1個あれば十分じゃね?」といった具合だ。

しかし百聞は一見にしかず。
体験することで見えてくるものはある。

以下、今回の薪ストーブ設置状況である。
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【薪ストーブ】:ベイダー(新保製作所)
【価格】:約20,000円(煙突などのオプション含む)
【季節】:12月下旬
【外気温】:10度
【スクリーンタープ】:4m×4m
※ルーム内には大人二人(shinya&zen)

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★紹介動画あります(YouTube) 

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本来は据え置き型の「家庭用」であるこの薪ストーブ「ベイダー」は
高さ38cm/幅36cm/奥行き68cmのため、とてもコンパクトとは言えない。
別売りではあるが、中に煙突が5本も入っているため、持ち出し時の総重量もなかなかのものになる。

(本体重量は8.8kg)



しかしその大きさ故のメリットも多く、長さ40cm強の薪がラクラク入ったり
上部の天板「2枚」でお湯を沸かしながら調理をしたりと、
テント内で暖房+2くちのコンロを設置しているような状態となる。

暖の準備をするだけで、コンロやグリルを新規設置することなく、
同時に、食事のスタンバイもできるというのはなかなか勝手がいい。



次に、気になる「暖房効果」について。
ベイダーの仕様を確認すると、こちらの適用畳数はなんと
最大で「30畳」の部屋を暖めることができるとのこと。

30畳って。

いつもは対流型の灯油ストーブでジンワリと温まっていた幕内の温度だが
このベイダーの「瞬発力」は凄まじく、着火からものの数分で、
室内で長袖を着ていられないほどの暑さとなった。

(※半袖一枚で十分/動画参照)

今回、薪スト設置後の温度差を計測するために
室内・室外と温度計を設置してみた。

この日、屋外の気温は10度。
換気のため、タープ内は前面パネルを開けている状態でもこの結果である。



室内においても約数分で室温は「約20度」と、すでに10度近くの温度差が出ていた!
すごいな薪ストーブ!

これがパネルも閉じて、かつ、薪もガンガン投入したいわゆる

「最大火力」にした場合は、「幕内30℃越え」もあるとのこと(SHINYA談)

外は雪にして、テント内は「真夏」みたいな事も
この薪ストーブでは実現できるというのだ。

まじか。

ベイダーは元々がアウトドア用ではないため、アウトドアでの設置には多少の時間はかかる。
テントやタープに「煙突」や「薪ストーブ本体」が触れないようにするために、
煙突ガードや、反射板、スパッタシートなどを自作し、安全への配慮を工夫する必要がある。

 

また、自分のテントの形状に合わせて、独自でベストな形に改造する時間が楽しいと感じるか
そうでないかは人それぞれではある。


「大きい」ということがデメリットと感じることもあるかもしれないが

しかし、その大きさに比例した暖房効果は間違いなく「他の暖房器具を圧倒」する。



まさに、「これさえあれば」

冬のキャンプが何倍にも愉しいものとなることは間違いないだろう。
 

 

今では、持ち運びにも便利な「G-Stove」のような
コンパクトでクールなルックスの薪ストーブから、「折り畳み式」の薪ストーブまで、
各ユーザーの要求に合わせたモデルも各メーカーから沢山登場しているが

 


「新保製作所」のベイダーは、伊達に極寒の地「北海道」で生まれた薪ストーブではない。

国産薪ストーブ、made in Japanの新保製作所がおくるこの薪ストーブは

大河ドラマ「北の国から」でも使用されているストーブとの事。

 

 

「冬というもの」・「寒さというもの」を知り尽くした
「寒冷地のエキスパート」が作る、まさに「本気」の薪ストーブと言える。

 

今回、SHINYAとのキャンプを通じて知ったこの「薪ストーブ/ベイダー」

正直今、まさにamazonで「薪ストーブ」と検索している自分がいる。

 

その瞬発力・そのぬくもりを体験して

正直「薪ストーブ」への見方が変わった事は言うまでもない。

欲しい。

これは買う必要がある。

 

まだどのメーカーのどれにするかなどは明確には決定していないが、

導入した際は、また改めてこちらでご紹介させていただこうと思う。

 

最後に、今回、薪ストーブを使っていて「面白い」と思った事をひとつ。


薪の補充のために前面の扉を開けるのだが、

この時、中で燃焼した煙が「扉から出てこない」ことである。


これはベイダーに限らずの話だそうだが、

薪スト初心者の私はこれには正直驚いた。
普通、これだけガンガンに鉄の箱の中で木を燃やしていれば
扉を開けた途端に大量の煙が「モワー」っと出てくると思うもの。


しかし、この煙突のおかげか、おそらくは薪ストーブの設計上のものであろう
「こういうもん」だというのをはじめて目の当たりにしたので、なかなかの感動ものである。
「え?煙入ってこないんだ!」といった具合である。

2021・1月。
関東でもすでに積雪しているエリアがちらほら出てきた。
私のエリア(埼玉)はまだ雪まではいかないが、氷点下、マイナス2度などの日もある。

こんな日はなかなか屋外でのレジャーを躊躇するかもしれないが、
この「薪ストーブ」さえあれば、暖を取りながらのアウトドアライフを
余すところなく愉しむことができる。

「冬が愉しくなる」ようなアウトドアギアとの出会い、

そしてオーナーのSHINYAに感謝である。

今年も共に笑いあえるアウトドアを愉しみつくそうではないか。

 

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