ninebot one S2 (ナインボットワンエスツー) | zen:埼玉アウトドア・キャンプ・登山ブログ

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登山・キャンプ・BBQ・フィッシングなどのアウトドアが趣味。
新たな愉しみを発見しながら日々のアウトドアライフを綴っていきます。
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以前、「ミニセグウェイ」という記事で、
こちらのブログでは電動の「2輪車」を紹介させていただいた。

ミニセグウェイに乗り始めた当時は、こんな刺激的な乗り物があったのか!と常に興奮さめやらず
休日には決まって公園に行き、この未来の乗り物を走らせていたものだ。
旅先でも、常に車に積んでは公道ではない場所でひたすら練習をしていた記憶がある。

不思議なもので、このセグウェイに乗り慣れてくると、どうしても路面状態の良し悪しに敏感になってきて
自動車で言うところの、アクセルとブレーキの感覚、ハンドルの遊びの感覚が
自分の車と他人の車でははっきりと区別できるのと同じ様に、
地面を歩いているだけで、ここは走りやすいとか、結構揺れるだろうなぁとかの感覚が自然とわかってくる。

綺麗に整備された地面を見て「ここセグウェイで走ってみたい」といった欲求に駆られ始めたら
きっとあなたは中級者以上であることは間違いない。
授業参観などで学校内のつるつるの廊下を見て、よだれが出始めたらもはや病気である。

あれから2年。。
巷ではミニセグウェイ、またはその類の乗り物を結構見かけるようになった。
自分流にカスタムしているものもいれば、タイヤの大きいオフロード仕様のものなどもある。

製品そのものの認知度が上がったのと同時に、比較的価格も下がってきたため
近くの公園などでは2台持ち、3台持ちのファミリーすら見かける程に。
確かにこれは複数人で走ったら相当愉しいものである。

すれ違う人々に「未来の乗り物ですか?」とは流石にもう聞かれなくなったが
やはり、まだまだその辺で見かけると、「お!乗ってるね」と一旦目を奪われてしまう自分がいる。
すごい時代になったものだ。

さて、今回ご紹介するのは、同じく電気で駆動する乗り物。

ninebot one S2(ナインボットワンエスツー)



上記のミニセグウェイと違うのは、電動の「1輪車」という事。
そう、こちらのモデルはセグウェイと違い、タイヤが1個しかない。

(※nine bot oneの「one」は1つのタイヤという意味)



このルンバを縦にしたようなデザインの両端には折り畳み式のペダルがついていて
パカっと開く事ができる。
走行時はその上に乗って「体重移動のみ」で加速させる。

この「体重移動のみの加速」という動作は、
おそらく今後、電動走行型のおもちゃには必ず装備されてくるのではないだろうか。
今はどのメーカーでもこの仕様で移動するものが非常に多い。

そして一度でもセグウェイに乗った事がある方なら、
このナインボットにおいても、体重移動による「加速」「減速」の感覚がすぐにでも掴めるはずだ。

ただし、流石は新感覚の近未来型モビリティ。
そうやすやすと愉しさまでドアツードアというわけにはいかない。
セグウェイにはそこそこ乗り慣れている私ですら、なんだこりゃと思った事がひとつだけある。

それはある程度のスピードで「加速していないと乗る事もできない」という事である。

1輪車なので当然だが、セグウェイの様に、
「ゆっくりでも両足を乗せていればなんとかなる!」という程甘くはなく、
勇気を持って「加速」する事で初めて「乗る」事ができる。

これは言葉や文字で説明するのが非常に難しい。

私の場合、製品到着のその日、両側に壁のある廊下で自身を支えながら
ゆっくり走らせてみたのだが、これがまぁ練習にならなかった。

ゆっくりでも、走行するイメージやバランス感覚がある程度掴めると思ったのだが、
この「ゆっくり」の動作が余計に「自分は一生乗れないのではないか」といった不安を掻き立てられる。

両側に壁がありつつ、ゆっくり走るのですら恐ろしい。
更に、「手を離しての加速」・・?
まぁ不可能である。(と思った)

やばい。。
ヤフオクに新品同様でナインボットを売り出してる人は
まさかこの壁を乗り越えられなかった者達の末路なのだろうか!!
と勝手な憶測すらよぎる。

なので初めてこのナインボットに乗る方は、思い切って外に出て
まずは「加速」してみて欲しい。
なんというか、もう「加速」しかないのである。
もちろん、ヘルメットや肘・膝などのプロテクターは必須である。

そんな試行錯誤の上、廊下の次に練習場として私が選んだのが
公園にある「東屋」である。



私はこの「東屋」での練習が正解であった。
東屋は、4本の柱があるため、ちょっと進んだら柱につかまり、またちょっと進んだらつかまり・・
と繰り返し「加速」の練習をする事で、走行の感覚を掴む事ができる。

4本の柱をグルグル回っているだけなので、はたからみれば滑稽な姿だが
他から自分がどう見えるかなど、今は知ったことではない。

まずはどうにかして乗りたい!
いや、乗らなければならない!
購入初日に「今売ったらいくらになるかな」などと考えてる場合ではない。

そうこう練習すること数時間。
ようやく柱を触らずに東屋をグルグル回る事ができる程に。



ここで気にしてはいけないのが、「本体が地面と擦れて傷がついてしまう恐怖」である。
ちょっとでもずっこけたら壊れてしまうのではないだろうか。
新品の綺麗なナインボットに大きな傷がついてしまうのではないだろうか。
といった気遣いは一切不要である。

外で使う物。遊びで使う物と割り切って乗らなければこのナインボットは決して乗る事はできない。
何事も思い切りが大切。
上達には失敗がつきものであると、割り切る必要がある。

思い切り。。思い切り・・さあ加速しろ!

おぉ?! 
乗れた!!

一度感覚を掴めば後は早い。
その後は、何回かつまづいたものの、片足助走でのスタートもできるようになった。



※動画あります。


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撮影の為ヘルメット・プロテクターは外して走行しています。
走行時は必ず各プロテクターを装着してから走行しましょう。
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ちなみにナインボットワンS2の
基本スペックは以下の通り。

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製品名:ninebot one S2(ナインボットワンエスツー)
サイズ:448mm×419mm×182mm
本体重量:約11.4Kg
最高時速:約20km/h
連続走行距離:約30km
充電時間:約180分
登坂角度:15°
耐荷重:約120kg
タイヤサイズ:14インチ
スマホ連動:カラーチェンジやメーター表示/トータルの走行距離などはスマホで管理。

(接続はBluetooth)
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適応路面はセメント、アスファルト道路、平地、石畳のみ走行可能。
但し私道に限る。
公道での乗車・走行は法律違反。泥路、砂路は走行不可。
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との事。

例によって、ナインボットワンにおける、本日時点でのメリット・デメリットを
正直に以下に記載してみた。
これから新規購入を検討している方は、是非参考にしてみてほしい。

■メリット

・「脅威の移動速度」:セグウェイの最高時速が10km程度に対し、
ナインボットワンはなんと最高時速20kmとセグウェイの倍のスピードで走行する事ができる。
これは普通に走る自転車の速度とほぼ同程度。
日本では公道を走れないが、海外では普通に「移動手段」としても使われているほど。
習得までに時間はかかるが、一度乗れるようになりさえすればこんな愉しい乗り物はない。

・「タイヤがゴムではなく空気式」:ミニセグウェイで使われているタイヤはゴムの塊のようなもの。
変な話、小枝一本でも落ちてたら転倒する場合がある程ミニセグウェイは障害物に弱い。
その面、ナインボットワンは、自転車のタイヤに使われてるものと同じ仕様なので、
ある程度の障害物でもボヨンと乗り越えていける。このクッション性はとても安心する。

・「スマホとの連携」:専用アプリをスマホにインストール後、
本体のカラー設定、速度制限、セキュリティなど、様々な設定をスマホから行う事ができる。
直観的かつ、レベル上げ的な要素もあり、自分のスキルを数値として見る事ができる。

・「取っ手付」:なんてことはない仕様のように思えるが、ナインボットワンの本体上部には取っ手がついている。
というのも、ナインボットワンで遊んでいても常にどこにでもナインボットワンでの移動ができるわけではない。
私道であっても階段や砂利などは避けていかなければならないため
重さ11kgの一輪車を持って移動するとなると結構腕にかかる負担が大きい。
ミニセグウェイの様に移動の際、専用バッグなどに入れる手間がないので、この取っ手は非常に重宝する。

■デメリット

・「簡単には乗れない」:商品PRや製品動画などでは、誰でも簡単に乗りこなせるようなイメージがあるが
たった数時間や1日で乗りこなせるようなものではない。
極めて高い運動能力を持っている方や、バランス感覚に自信がある方なら習得も容易なのだろうが
私の場合、かなりの集中力と絶対的な練習時間を要した。
「あ、この買い物失敗した!」と何度も思った。

・「目立つ」:2年前のミニセグウェイ同様、あまり人がいるところでは走りたくないぐらい非常に目立つ。
かなりのスピードが出るため、大人も子供も振り返るレベル。
練習はこっそりと夜中の公園がベスト。

・「価格が高い」:発売当時よりは価格が下がったものの、まだまだ私からしたら安い買い物ではない。
現在は、新品でも80,000~100,000円ぐらい。(18/2現在)

・「自立しない」:セグウェイの様に、走行後に降りておきっぱ。みたいなことができない。
一輪車なので当然だが、縦に自立させて置くことができないため、
休憩時は、電源を入れっぱなしにしてどこかに立てかけておくか一度電源を切って横に置く。
電源を切って横にしないとセンサーが働き、でかいビープ音と共にタイヤの空転が始まる。
本体に取り付けられる純性スタンドもあるが、非常に脆くてすぐ壊れる。うーん・・・

と、やはり愉しいものは、それなりの弊害やデメリットはつきものである。
購入にあたっては上記情報が何かの参考になれば幸いである。

今後まだまだこの手の乗り物は沢山出てくるのだろうが
人が当たり前の様に空を飛んでる日もそんな遠くないような気がしてきた。

近年のロボット・AIの進化のスピードは早い。
安全性の面でまだまだ製品化されていないものも数多くあるが、
すでにドラえもんのポケットから出るようなアイテムは実はもう結構できている。
こうして遊びを通してでも、ちょっと先の技術に触れる事は大切な事だと思っている。

近未来型モビリティ、「ninebot one S2」
皆さんにはどう映っただろうか。

 

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