小休止 (書き始めたら嘘でした) | 池袋フィールドのブログ

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ライブハウス 池袋フィールドです。
アーティストとしても活動中の店長・山石敬之が
日々の出会いやエピソードを語っていきます。

今週は自身のイベントが立て込み、

パワーを全部持っていかれたため、

ここは小休止。

 

SNS関係や、配信など積極的に頑張ってる人たちは、

ホントに凄いなー、といつも感心している。

私も週一で書いているが、正直必死だ。

一週間かけてポツポツ書き溜めては、上げている。

Twitterも書くが、何ーんにも思い付かない時の方が多い。

(たまに悪ふざけもしたくなるが)

毎日たくさんツイートし、showroom配信し、

ブログやFacebookを上げて、

それが結果に繋がってる人たちも結構多い。

それはなかなかの根性だ。

頑張ってる姿は見つめたくなるものだ。

 

例えば大切な「ワンマンライブ」があり、

数ヶ月かけてライブやSNSで告知を繰り返し、

で、何とか成功に結びつける。

つまりは「努力の総数」が多いから、どうにかなるんだ。

そう思わないか?

でも、あんなに動員したのに、

以降の通常のライブでは、またお客さんは2,3人。

これをもう数年続けている人多くない?

じゃ、あの努力を毎回のライブに注ぎ込めば良いじゃない。

「無理、無理。そんなパワーは無い」

で、元通り。

「路上でコツコツ半年かけて100人集めました」

凄い!

でも、って事はライブは年に2回なの?

頑張って集めたその人達はどこに行っちゃうの?

どうして毎回、いつでも観たくならないの?

じゃ、集めたその人達は「何しに」来たの?

疑問は膨らむ。

て言うか、これを繰り返してる人達は、

この疑問を持たないのか?

 

人は「面白そう」だから集まる。

「人気があるって聞いた」から集まる。

「何だか若い女の子が必死に頑張ってる」から集まる。

でも問題は集めた時、「何を見せたか」だよね。

行列のラーメン屋に並んでみて、食べてみて、

次もまた行くか、はどう決める?

考え所は、そこだ。

集客のための多方面の努力は必要だ。

だけど肝心の「味」が「癖になる美味さ」なのか、

結局そこで決まる。

本来まずそこに必死にならなきゃ、

他のすげー努力は、何にも実を結ばない。

小さな花火で終わる。

進化に終わりは無い。

常に「次」をにらんんで突き進む者にだけ、

「未来」はある。

だって音楽やってるんだよね?

だったら単純だ。

曲がカッコ良くて、演奏が凄くて、唄に心奪われれば、

「勝ち」だ。

もしかしたらSNSさえ要らないのかもしれない。

世の中が勝手に客を連れて来る。

少なくとも私はそう信じて、ここまで30年間歩いて来た。

(だいたいSNSなんて無い時代で、全ては「口コミ」だったからね)

 

答えなんて無い。

どうすれば上手く行くのか、分ってたら苦労は無い。

SNSの反応が良くて、YouTubeの再生回数も多くて、

路上では結構集まるのに、

でもライブの動員には反映されない、って人も多い。

答えなんて無いんだが、

少なくともライブの現場で掴んだ事実だけは確かだ。

そしてせっかくの集客を無駄に終わらせないために必要なのは、

集めた100人を「毎回来るコアなファン」に変えるためには、

「癖になる美味さ」を提供するしか無い。

では、それはどうすれば?

もちろんそこにも明確な答えは無いが、

やるべきは「音楽を磨く事」。それ以外無い。

答えは、結果は、後から付いて来る。

様々な要素が絡み合って結果を作って行くが、

その最大の要素は、君の作ってる音楽そのものだ。

当たり前の事を当たり前にやって行く事から逃げない事だ。

少し上手く行かないからって、その原因を他になすりつけてはいけない。

雰囲気だけで集まった人達を、説得し、夢中にさせるのは、

全ては君の責任だ。君自身の「音楽」の責任だ。

つまり、ずば抜けた楽曲と人を唸らせる演奏にしか、その力はない。

だったらそれを作ろう。

だってミュージシャンなんだから。アーティストなのだから。

それ以外は「周辺の雑事」だ。

 

足らないのは、投稿の数じゃない。インスタの写真の数じゃ無い。

曲を、歌詞を、アレンジを見直す回数だ。リハの回数だ。新曲の数だ。

答えは目の前にある。

向き合い、実行しよう。