管総理の”静岡県御前崎市にある浜岡原子力発電所のすべての原子炉の運転停止”発言。
あまりに唐突で、詳しい情報も公表されないままゆえに、さまざまな意見が出てきている。
ただ、言えることは、日本の停滞した時間が、明らかに動き、変化をしてきているということではないかと思う。
もちろん、原発はさまざまな問題をはらみながらも、日本の発展・成長にはなくてはならなかった存在。
それをいともあっさり、こういう決断をするのは、ある意味、管総理はすごいと思う。
ただ、トップダウンと言う意味を、履き違えているのではないかとも思える。
今日、放送された「週刊ニュース新書」 では、田勢康弘氏・田原総一朗氏と後藤謙次氏による危機の時代のリーダー像や原発依存のエネルギー政策の是非などについて議論・提言する内容で、見ていて面白かった。
リーダーに関しては、やはり、自らの地盤もある小沢氏がなぜ、東北支援に行動しないかと言うことが話題に。
小沢氏に関しては、いろいろと良い事も言われているけど、結局、自らの利益にしかならないことしか動かず、中央の政局闘争が好きなんだなと。
そして、被災された地域の市町や町長は、すごいリーダーシップ発揮しているという事も話題に。
もしかしたら、こういう状況にならなかったら、発揮されることがないリーダーシップかもしれないけど、政局しか目に見えない政治家に比べればとても素晴らしいこと。
この話題を聴いていて思い出したのが、小説「銀河英雄伝説 」の内容。
第73話 「冬バラ園の勅令」で、自由惑星同盟が歴史、幕を下ろした話の中で、同盟の中盤以降の政府高官が、帝国の指示に従わず、自らの使命を果たす為の発言をしている。
日本国内の官僚や政治家の中にも、本当に国民の生活を豊かにし、日本を良くしようとしている多くいるはず。
それが、何期も政治家をやっているがゆえに、力を持った政治家に潰されているのではないかとも思える。
番組内で、後藤謙次氏が「与野党幹部総辞退」と提言していたが、今の与野党幹部がいなくなれば、本当の意味で新しい日本が創造出来るのではないかと思う。
原発問題は、福島第一原発の対応の遅れを批判された事も関係しているのだろうけど、あっさり浜岡原発のすべての原子炉運転停止発言は、名誉挽回とばかりに世論の先手を打ったという感じを受けるけど、視野が狭すぎる決断だと思う。
番組内で、田勢氏は、一時的に内閣の支持率が上がるようなことを言っていた通り、たぶん上がるんだろうな。
自分は、さまざまな関係機関の影響を考えれば、あまりにも唐突で、根拠がない決定なので、まったく支持する気は起きないが。
今のところ、浜岡原発すべての原子炉の運転が停止しても、電力供給には影響がないと言われているけど、今回の決断が、他の地域の原子炉運転に影響がないはずがない。
そうなった場合、さまざまな節電や火力・水力発電に移行する事で、電力供給出来るかもしれないが、原発がある地域の経済には明らかに打撃を与える。
そうなった場合、地域経済の活性化をする為に、どんな対策を講じるのだろうか?
現に浜岡原発の地域では、さまざまな不安が生まれている。
本来、浜岡原発のすべての原子炉停止発言をするのと同時に、原発で働いている人達の雇用確保の対策、地域活性化対策も発表をするべきではないかと思う。
中部電力では、浜岡原発がすべて停止しても、電力の供給にはそれほど問題ないと言っているけど、実際には、どうなんだろうか?
今年の夏は、トヨタの工場の稼働率は低いから、それほど問題がないにしても、来年以降の予測はどうなんだろうか?
それに、浜岡原発の運転停止に伴い、他の地域の原発の運転にも影響を及ぼすことだろうし。
そうなったら、全国的に電力不足に陥る可能性もあるのではないかと。
中部地域では、影響が大きいのはトヨタ・デンソー・アイシン関係の企業だろうから、この三社を中心に合弁会社を作り、自家発電の大規模開発をしてくれないかと思ったりする。
この合弁会社には、中部地区にある独特な高い技術を持った中・小企業やベンチャー企業、トヨタ関係の外資系企業も巻き込む形で。
そして、その自家発電所には、東西に電力を供給出来るように変電所も設置する事で、電力供給に対しても柔軟に対応出来るのではないかと思う。
電力供給が一つの企業だけという時代は、今回の原発問題で終わったのではないかと思う。