相互 | 20年以上の倉庫現場経験者が伝える仕事術

20年以上の倉庫現場経験者が伝える仕事術

20年以上の倉庫でフォークリフトを使っての仕事経験を活かした現場で培ってきた仕事術をお伝えします。

テレビ「ルビコンの決断・ブラジャーで社会を変えろ!~ワコールと働く女性の時代~」を見て。

http://www.tv-tokyo.co.jp/rubicon/backnumber/090716.html  


従業員との労使問題に揺れる塚本氏は、日本的経営の本質とも言える出光興産創業者・出光 佐三氏の言葉である”日本人は長い歴史の中で、人間尊重の風土を築きあげてきました。経営も人間関係が基本で、アメリカのような契約社会とは、まるで違う。だからこそ、わが社は、定年制も出勤簿もないと言う、人間尊重の経営方針を取り入れてきました。”を聴いて、従業員の要求をすべて受け入れる決断をした。


人間尊重の経営。

これは、今の大手企業の創業者は、誰もが掲げていたのではないかと思う。

本田宗一郎氏・藤沢武夫氏も人間尊重の経営を掲げきた。

だからこそ、他社にはない独特な組織体制を作り上げたのではないかと思う。



塚本氏は、従業員を信頼すると言う事を示す為に4つビジョンを用意した。


・遅刻、早退、使用外出は社員の自由とし、給料や人事考課とは結びつけない事とする。

・工場作業員と販売社員をともに同じ給料制度にする。

・工場作業員と事務職員の女子の制服を統一する。

・労働組合の正式な要求は、100パーセント自動的に受け入れる。


これらの事に対して塚本氏の要求は、”皆さんは、頑張ってください。”との一言。


この4つのビジョンの根底には、相手の事を信じると言う事があると思う。

それが、相手に伝わることで、相互信頼が生まれ、業績が向上した。


1970年に埋められたタイムカプセルの中には、塚本氏が未来のワコールに向けてしたためた手紙が入っており、”このカプセルを開ける事前に私がすでに他界している時は、よく創業の精神を研究、理解して、再び強力な相互信頼関係を信仰されんことを望む。”と書かれてあった。


相互信頼をするには、まずは、相手の事を信頼しなくてはならない。

言葉で言うのは簡単だが、会社を経営する上で、これほど、難しく、怖い事はないと思う。


従業員を信頼しても、その信頼に従業員が応えてくれなければ、従業員の要求ばかり受け入れて、経営は苦しくなる可能性もある。

そういった可能性も分かっていながら、宣言するのだから、強い決意が必要であり、その決意を出来るのが本当の経営者だと思う。


ついでに、昨日放送された「困難の時こそ夢を持て~テレビで経済復興を目指した男・松下幸之助~」(http://www.tv-tokyo.co.jp/rubicon/backnumber/090813.html )は、導入部分と言った感じで、あまりにも内容が薄く残念だったが、組合員が政府に談判した結果、松下氏が経営に復帰できたのも、相互信頼あってこそではないかと思う。