大政奉還 | 20年以上の倉庫現場経験者が伝える仕事術

20年以上の倉庫現場経験者が伝える仕事術

20年以上の倉庫でフォークリフトを使っての仕事経験を活かした現場で培ってきた仕事術をお伝えします。

少し前のニュースで、トヨタ自動車の社長が、創業家である豊田 彰夫氏になると言う。


http://www.asahi.com/business/topics/NGY200901210007.html  

http://www.chunichi.co.jp/article/car/news/CK2009012102000050.html?ref=rank  

http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2009012102000053.html  

http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200901210106a.nwc  

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20090120-OYT1T00849.htm?from=nwla  

http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20090120-OYT1T01221.htm  

http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090109/biz0901091240006-n1.htm  

http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090120/biz0901202211015-n1.htm  



いまさら、創業家の人間が出てくる事に意味などあるのだろうか?


創業家の人間を起用して、求心力を高める事が出来るのでは、幹部級の年配の人達だけで、今の若い人に創業家と言っても何も感じないのではないかと思う。

それよりも、創業者である社長と二代目以降の社長とは、求められるものが違う事は誰もが知っているはず。

その事を考えても、創業家の人間を起用する意味はないのではないかと思う。


藤澤 武夫氏も言っているように、創業者はばくち打ちの気質を多かれ少なかれ持っているはず。

そうでなくては、チャンスは手に入らない。

言ってみれば、守るものが少ない分、思いきった事に挑戦出来る。

それに比べて、二代目以降は守るものが多くなった分、堅実な経営が求められるはず。

この点においても、創業家の人間が経営を引き継ぐ事に関して、あまり意味がないのではないかと思う。


創業家が経営を引き継ぐと言うのは、政治家が自分の息子に自分の政治基盤を引き継がせることに似ているのではないかとふと感じた。

親から子へ、そして孫へと思想や想いが受け継がれることも大切だと思うが、経営や政治はまったく別物ではないかと思う。


ニュースには、

”記者会見で章男氏は「創業の原点に回帰し、従業員や販売店、仕入れ先と一体となって変革にチャレンジしていく。今後、早急に具体策を検討する」と抱負を語った。”

とあるが、仕入れ業者や下請け業者は、生き残る事を最重要と考えているこの厳しい時代に、一体となって変革にチャレンジしていくとは、本末転倒ではないかと思う。


トヨタは、赤字に転落したとはいえ、経営体力は十分にあるから、変革にチャレンジなどという言葉を言えるのであって、運転資金に苦慮し、倒産・廃業と背中合わせの経営をしている零細・中小企業は、変革よりも生き残る事を第一に体力の温存を考えているはず。


今まで、仕入れ業者や下請け業者に対して、厳しい品質管理や効率化・生産性の向上、コスト削減などを要求し続けた結果が、今のトヨタを創り上げたのは誰の目にも明らか。


その事を考えたら、仕入れ業者や下請け業者が、この厳しい時代を生き残るためにどうするべきかを一緒に考え、可能な限り支援し、次の時代に繋げていきたいと言ってもいいのではないかと思ったりする。


また、別のニュースには、

”「お客さま第一の創業の原点に立ち戻り、現地・現物を重視したい」”

とあったが、このような事は、トヨタであれば高いレベルで行ってきていたはず。

それをいまさら言うと言う事は、従業員に何を求めているのだろうか?

そして、現地・現場を重視したいと言うのであれば、本田宗一郎氏が引退後に行ったように全国の販売店・ディーラー回りを行ってもよいのではないだろうか。

創業の原点に立ち戻ると言う事は、会社の末端の人達と仕事を共にし、価値観や考え方を共有することも含まれているはず。


トヨタのように大企業のトップが会社の末端の人達の価値観や考え方をどう捉え、経営方針にどう反映するのだろうか。

個人的には、トヨタは大きくなり過ぎたのではないかと思う。


大きくなると組織の構成が複雑になり、現場の意見がトップに伝わるまでにさまざまな人たちの思惑が加味され、現場の意見が正確に伝わらなくなるのではないかと思う。


その事を考えると思いきって、トヨタの各部署を分社化するなんてどうなんだろうか。

そうすることで、組織構成を小さくし、トップが現場の意見を率直に取り入れやすい環境を創り、意思決定のスピードアップを図り、時代に合った行動を迅速に行う事が出来るのではないかと思ったりする。


そして、分社化することで、新しい可能性も生まれるのではないかと思ったりする。


などと、素人の自分は考えたりする。