「V字回復の経営―2年で会社を変えられますか」三枝 匡 (著)を読み終わった。
フィクションであって、フィクションでない内容。
まさかと思えるような現実に起こった驚異の業績回復。
ぬるま湯の組織にいるとそれが当たり前になり、自分の事業部が赤字でありながら、他の事業部の業績により、赤字であるという認識が薄くなり、危機感も感じなくなる。
そして、その事業部からは優秀な人材は、嫌気が差し辞めていくか、周りの人たちと同類になり、自らを磨き、成長させると言う人生で一番大事な部分を失くしていくのではないかと思う。
今の日本の根底を創った人達は、常に目標を持ち、自らを磨き、成長させてきたのではないかと思う。
言ってみれば、ハングリー精神を持ち続ける精神力を持っていたからではないかと思う。
何かに成功したとしても、それは、昨日のことであって、今日からは新しい事に挑戦するチャレンジ精神。
これを失くしてしまっては、今日と同じ明日を迎えることになる。
誰もそんな生き方をしたいとは思っていないだろう。
ところが、ぬるま湯の組織の人達は、今日と同じ明日を迎えると言う日常に慣れ親しんでしまっているのではないかと思う。
ただ、普通に生活をしていく上では、今日と同じ明日を迎えることも精神の安定を得るためには必要だと思ったりする。
自分の両親は共働きで、子供の頃から家に帰っても誰も居ず、一人。
そして、自分が小学校6年には親が離婚し、さらに、中学校2年には再婚している。
小学校から中学校を卒業するまで、家庭内では様々な事があり、精神的安定と言う生活を送ってきた記憶はないと言うより、中学校を卒業するまでの記憶がほとんどないと言ってもいい。
だから、自分の精神の安定を得る為には、今日と同じ明日を迎える必要性も感じる。
その上で、今日と違う明日を創りだす必要性も感じる。
今日と違う明日を迎えるためには、何が必要なのか?
当たり前のことだが、答えは一人ひとり違うはずである。
自分の答えとしては、自分の成長戦略を見つめ続ける事ではないかと思う。
半年後、一年後などに、自分は、どうなっていたかを考えることで、少しづつでも今日と違う明日を迎えることが出来るのではないかと思う。
そして、これには、終わりと言うものはなく、一生続くものだと思う。
「V字回復の経営―2年で会社を変えられますか」に
「改革とは上から下への『魂の伝授』に他ならないと思います。」
「経営者にとって、もっとも重要なのは『高い志』である」
と言う言葉が出てくる。
この言葉は、ある上場企業で数年前に経営改革が行われたとき、幹部のさぼりや陰湿な抵抗に遭いながら満身創痍で動き回った改革チームのメンバーの一人が、今回本書のために寄せてくれた文章の一節だとと言う。
実体験からくる重い言葉と同時に強いプレッシャーを感じさせる言葉だと感じる。
これを人に置き換えると、
「自己改革とは、顕在意識から潜在意識への『魂の伝授』に他ならないと思います。」
「人間にとって、もっとも重要なのは『高い志』である。」
となるのではないかと思う。
何か目標を達成したい、何かを手に入れたい、あんな風になりたいなど、顕在意識が強く思い描き、それを潜在意識に伝授する。
そうすることで、潜在意識の能力を最大限活かし、自己実現、自己改革を行えるのではないかと思う。
そして、「高い志」なくして、今日と違う明日を迎えることは出来ない。
それは、現状の自分に満足し、そこから動かないことを意味しているのではないかと思う。
現状に満足しているとはいえ、時代は、世界は、すごい早さで動き、進歩し続けている。
ゆえに、今日と違う明日を迎えられないと言う事は、衰退の一途をたどるのではないかと思う。
「経営パワーの危機―会社再建の企業変革ドラマ 」・「戦略プロフェッショナル―シェア逆転の企業変革ドラマ 」・「V字回復の経営―2年で会社を変えられますか」を読み。
改めて、会社・組織を作っているのは人と言うのを感じさせられた。
そして、組織改革とは、従業員一人ひとりの自己改革に他ならないと感じさせられた。
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