魔法 | 20年以上の倉庫現場経験者が伝える仕事術

20年以上の倉庫現場経験者が伝える仕事術

20年以上の倉庫でフォークリフトを使っての仕事経験を活かした現場で培ってきた仕事術をお伝えします。

「ガイアの夜明け・東京ディズニーリゾート 次なる野望~ショービジネスへの挑戦~」を見て。(http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber/preview081014.html

毎年のように進化、成長する東京ディズニーランド。

ハロウィンのキャラクターグッツも毎年、変化していく。

そして、アトラクション数を見ても、1984年の開園当初は32個だったのが、2008年には41個に増えている。

新規施設への投資額は、年間100億~200億円。


それらのアトラクションの魅力をさらに引き上げているのは、キャストと呼ばれる従業員。


どんなに魅力的なアトラクションが増えたとしても、そこで働いている人たちに魅力がなくては、25年も人を惹きつけることは出来ない。

人を惹きつけるのは、人と言う実例を見ている気がする。

この不景気の中、ディズニーランドとディズニーシーを合わせた2008年4月~9月の来園者数は、過去最高だったと言う。

これほどまでの人気の秘密は、現実を忘れ、魔法をかけられたように笑顔になれる場所だからかもしれない。

東京ディズニーランドなどの従業員に必ず配られる”Tips on Magic(魔法のコツ)”と表紙に書かれている小冊子。

内容は、さまざまな接客の心構えが書かれてあると言う。

たとえば、”魔法を作るのは、あなた。”、”キャスト(スタッフ)もショーの一部”、”すべてのゲスト(お客様)がVIP”など。


スタッフ員研修で、先輩キャストがさまざまな魔法のコツを教えるなかの一つは、”親しみやすいおもてなしをする”ことだと言う。

これは、義理人情を大切にする昔ながらの日本人なら、当然な事かもしれないが、ディズニーランドは、アメリカが発祥地。

だらから、魔法のコツの一つに含まれているのではないかと思う。



今年の4月から新しく始まったキャスト(スタッフ)による、キャストの接客を抜き打ち検査。

キャスト同士での検査。

普通なら、甘さが出る可能性もある。

だから、普通の会社は、上司であり、マネージャークラスが抜き打ち検査を行っているのだと思う。

それをあえてしないのは、現場のキャスト達を信頼し、自分自身を成長する糧にして欲しい狙いも含まれているのではないかと思う。

実際、キャストを検査したキャストのコメントでは、

「ゲストからの視線で見ることと、自分が居るという事と、ディズニーランド内に自分が居るんだと言う事で広い視野で見ると言う事は学べましたね。」

「自分たちがやっていることなんだけども、客観的に見ることで、改めて実感することが出来る。」

コーチングでいえば、アソシエイトとデソシエイトに該当することを体験したのではないかと思う。

現場を変えるには、現場スタッフ自身の気づきが必要不可欠。

それを抜き打ち検査と言う形で、気づかせているのではないかと思う。

園内にはオリエンタルランドの社員が、常にキャストの動きに注目しながら歩いている。

それは、素敵なゲスト対応を見かけたらファイブスターカードと言うカードを手渡すため。

ファイブスターカードには、”相手の立場に立った行動”・”息の合ったチームワーク”・”模範的な態度”・”親切丁寧なご案内”・”素晴らしいショーマンシップ”と言う5つのチェック項目が設けられている。

このカードを5枚集めると特典があるとか。

それが、キャストのモチベーションを上げ、接客の質を上げ、お客の満足度を上げる効果まであるとか。


東京ディズニーリゾートに新しく加わったショービジネス。

日本では、馴染みは薄いが、アメリカのブロードウェイやラスベガスでは、固定客を持っている。

日本でいえば、落語や歌舞伎などに当たるのではないかと思ったりする。

そこに目をつけ、新しい分野のすそ野を広げるために、シルク・ドゥ・ソレイユ(http://www.zed.co.jp/home.php )と10年以上の長期契約をしたと言う。

そのために、常設劇場の建設費として約100億円を投資。


東京ディズニーランドで公演される”ZED”には、セリフもなく、ストーリーも具体的になっているわけでもなく、肉体の動きだけで表現されているので、宣伝に苦慮している。


口コミによる宣伝の手助けのツールとして、演目の説明を書いた4枚つづりのチラシを口コミのために配ることをシルク側に提案したところ、シルク側は、

「この演目は、こう感じて欲しいと押し付けるのは押し付けるのはイヤです。

お客に話すようなストーリーもありません。」

と主張してきた。

シルク側の主張は、いかにもアメリカらしいと感じてしまう。

違う見方をすると、観客にストーリーを創造してもらう事で、ストーリーの幅が広がり、見るごとに新しい発見をしてもらいたいと言う思いが含まれているのではないかと思う。


観客数2000席に対して、観客案内係は5人。

トライアウトの際には、案内係は、座席表を見ながらでないと席が正確に分からず、席を探す観客がいたり、売店でもお客をさばき切れず、公演は5分遅れで開演。

他の国にあるシルクの劇場では、15人ほどいるそうだ。


シルク側も、客席案内係に懸念を抱き、案内係の人数が足らず、ショーに影響することを心配していた。


ディズニー側は、人数を増やすより、臨機応変に対応することでカバー出来ると回答。


もし、本当に人数を増やさず、臨機応変に対応できる事が出来れば、他のシルクの劇場の案内係に、そのノウハウを伝えることで、違った形で世界的に東京ディズニーランドの名前が知れ渡るのではないかと思う。


ディズニーランドの創始者であるウォルト・ディズニーは、

「ディズニーランドは、永遠に完成しない」

と語っていたと言う。


それは、人は夢を持ち続け、実現出来る力を持っていると言っているのではないかと思う。