ステップアップ? | 20年以上の倉庫現場経験者が伝える仕事術

20年以上の倉庫現場経験者が伝える仕事術

20年以上の倉庫でフォークリフトを使っての仕事経験を活かした現場で培ってきた仕事術をお伝えします。

フォークリフトを使う仕事に就いて13年ぐらい経ったが、今までの企業の環境を考えると次第に良くなっている。


最初は、包装紙や紙袋を製造するメーカ内での発送・配送・倉庫業務。

メーカーと言って、たいして大きくない。

とは言え誰でも知っているお店の包装紙などを扱っている。

名古屋駅の高島屋にも、開店前に納入に行ったりした。

問題は、表には見せらないほどの在庫管理、保管がずさんな事。

今は、どうかは判らないが、自分がいた頃は1年以上保管している商品もあって、接着部分が劣化して使い物にならない物。

ここの会社は、製造に関しては予算は出しても、保管に関しては無頓着。

注文の締め切り時間を伸ばした事で、出荷業務の準備が午後に伸びた事に対する負担をまったく考えていない。

そして、発送業務は誰でも出来ると言う考えだったので、仕事に対する評価は一番低い。

辞める一年前ぐらいからは、自分一人で現場をほとんど回していた。

その頃は、若かった事もあって、身体に無理がきいたので、仕事がある5日間の内、昼の休憩が取れるのが二日ぐらいで、残りは休憩なしで8時間動きづくめ。

このままでは、身体がもたないと思い辞めたが、フォークリフト・二トントラックの運転が出来るようになり、段取りの大切さ・仕事をスムーズに流す為には円滑なコミュニケーションの必要性を学ぶ事が出来た。


次の会社は、トヨタ・デンソー・アイシンなどの荷物を扱っている地元では、知られている運送会社。

運送会社なので、仕事に対する妥当な評価をされると思ったが、運送会社ならではの雰囲気があった。

各営業所が独立採算制をとっている関係で、仕事は増やすが人は増やさないと言う方針。

単価が安いが、手間がかかる仕事を取ってくるので、余計に人手が足りない。

仕事を取ってくる事務所側は、確かに大変だと思うが作業場の事を考慮に入れていない傾向があった。

本来なら、作業場のリーダーが事務所側にしっかりと言わなくてはならないが、そのリーダーすら作業場と事務所内の仕事をやっていたので、作業場の事を知ろうともしない。

と言うよりも、作業場に関与するつもりすらなかった。

故に、自分が作業場を仕切っていたが、権限もなければ、情報もほとんど回ってこなかったので、ほとんど自己判断で回していた。

そうなると、リーダーとしては面白くないようで、何かと関与してくる。

仕事が停滞して、きちんと流れていないのであれば、リーダーの言う事も聞く事が出来るが、スムーズに流れているにも関わらず、関与してくる。

自分が納得出来ないのは、関与するだけで行動には移そうとしない。

この会社では、九州への定期便の長距離トラックの積み込みもあり、地方の運送業者の現状を知る事が出来た。

愛知県は、トヨタ関係が仕事がある事で、運送業界は助かっている事をつくづく思い知らされる。

地方は、高速道路が欲しいと言うが、その高速道路を使うはずのトラックは、なるべく使わない方針だと言う。

荷主から、高速道路代込みの請負料金を貰っていても、それすら会社の利益にしようとしているのが現状。

高速道路を使うのは、予定時間に間に合わない場合だったり、運転手が給料が減ってもいいと思った時に使う場合のみ。

ここでもコミュニケーションによる意志の疎通の大切さや段取り・予測行動の必要性を実感させられた。

上記に書いた会社もそうだったが、誰も指示をしないので、自分の判断で行動すると、なぜか上司との溝が広がる。



次の会社は、運送会社でも請負で顧客の企業で働く事になったが、請負ゆえの異動の多さを実感させられた。

最初の請負先は、航空貨物を扱う所だったが、簡単な説明を受けて詳しい説明を受ける事がなかった。

航空貨物は、税関の関係で色々と規制や厳しい事があると思うのだが。

最初の半年は、同じ仕事内容だったが、他の部署の人が辞めると言う事で、異動する事になったが、その二ヶ月後には、別の請負先で人手が足りないと言う事で、応援と言う形で異動。

しかし、金曜日は最初の請負先が忙しいと言う事で、戻ってきていた。

それが、三ヶ月ぐらい続いて、最初の場所に戻ってきたが、一ヶ月も経たないうちに請負先は同じでも仕事の内容が変わった。

異動は、社員である以上文句は言えないが、そのつど出勤時間のローテーションが変わった事で、生活のリズムを完全に崩した。


一番疑問に思ったのが、顧客先で顧客の仕事をするのに仕事で使う備品に関しても、顧客側が負担するのではなく、請負会社が負担する事になった。

たぶん、人件費の削減か、備品の負担かどちらかを迫られた結果だと思うが。



そして、今、働いている運送会社も請負業務で、顧客の企業で働いているが、ここまで違うかと言うぐらい顧客側の対応が違う。

今の請負先の顧客は、危険回避の為に色々と対策をして、一年の計画や将来の計画をきちんと説明してくれる。

両方の顧客の企業は、言えば誰でも知っている大手企業。

両方とも、設備はしっかりしているが、明らかに対応の違いがある。

これは、請負会社に対する考え方の違いだと思うが、請負会社の社員としてどちらが働きやすのだろうか?



今まで働いてきた会社の内容を振り返ると、徐々に現場仕事(作業場)の環境が良くなってきたのが判る。

そして、現場レベルでいろいろと経験させられ、いろいろな人を見てきた。

皆、一生懸命働いているが、運送業界ゆえの気楽さを感じる。

たぶん、10年後も同じように低賃金で気楽に働いている人もいるだろうが、違う道で働いている人もいるだろう。

これがまさに、人生の別れ道になるのだろう。