荷量 | 20年以上の倉庫現場経験者が伝える仕事術

20年以上の倉庫現場経験者が伝える仕事術

20年以上の倉庫でフォークリフトを使っての仕事経験を活かした現場で培ってきた仕事術をお伝えします。

以前働いていた会社も、今、働いている会社も出荷の荷物を扱っている。

そこで、同じ事を聞くのが、去年に比べて荷量が減ったと。


世の中、景気は良くないが、不景気とは言い切れない。

その事を考えても、荷量が減りすぎみたいだ。

いろいろな要因が考えるが、一番、考えられるのが人件費の安い国での生産、現地での生産が増えてきたのだろうと思う。

この事は、グローバル化が進む上で判っているた事。


営業では、前倒しでいくらでも数値は誤魔化しは出来る。

それに対して、荷物を扱う現場は、出荷の状況を直に感じる。


今の時代、そんな手法を取っている企業はいないと思うが、昔、働いていた会社の紙袋関係の製造メーカーでは、その手法を使って売り上げを上げていた。

もちろん、お客様は、注文はするが、置き場所がないので納入はしないで欲しいと言う。

その為、こちらの倉庫で預かる事になるのだが、空調施設が整っている倉庫ではないので、長い間、保管をしていると接着部分が劣化してはがれてくる。

これは、不良品になるのだが、その事は営業は考慮に入れていない。


海外で生産をしているとは言え、国内での生産も最小限必要だと思う。

そのバランスが難しいのではないかと思う。


企業側は、人件費をなるべく抑えたいが、必要最低限の人数を確保しなくては、仕事がスムーズに回らない。

その為、時差出勤などで人数の調整を行うが、それにも限界がある。

ましてや、人間相手なので、それぞれに金銭面での事情もあれば、不満も溜まる。

それをいかに金銭面以外で処理するかが課題だと思う。


また、最低限の人数で行う事は、一人一人の仕事量が増えるだけでなく、抱えている知識・経験も同じ様に増える。

マニュアルで、最低限の行動は判るにしても、それ以上の事は判らないので、、一人が抜けるとかなりの痛手を被る。


自分のやってきた仕事では、マニュアルと言うものがない場合が多かった。

その為、その時に考え、相談し、行動してきた。

それをマニュアル化しろと言われても、あまりにも細かい状況設定になってしまうので、到底無理と言うものである。

もし、するにしても、最低限、自分と同じフォークリフトの技量を持っていると言う条件設定なってしまうので、あまりにも使える範囲が狭くなり、ほとんど使い物にならない。


それをやれと言った上司がいたが、荷物の荷量や荷姿がそのつど変わったりするので、経験からくる感覚で判断をして、その時の周りの荷量、状況を判断した上で、置き場所考え、行動をしていたので、フォークリフト経験10年の自分が作ったものでは、フォークリフトを乗り始めたばかりの人が使いこなせるはずもなく。


その事を言っても、上司は、その事をふまえて作れと言ったのには呆れてしまった。

経験からくる感覚まで、マニュアル化出来るほど、自分は文章力がないので作る事は出来なかったが。

もし、作ったとしても、一つの行動をしながら、状況を判断し、二つの事を同時に考えながら、その一歩、二歩先の事を考え、行動するマニュアル作りをしたと思う。


ちなみに、その時の会社では、人数が少なく、自分の受け持っていた仕事量が、全体の仕事量の半分以上になっていたので、必要に迫られてやっていたのだが。


その事を考えても、基本の流れを把握する事から、始めないとその先には続かない。


世の中、マニュアル化に重点を置いて、経験に対しての評価があまりされていない気がする。


マニュアルも大事だと思うが、マニュアルの安心感からか、それ以上のモノがなかなか出来ない気がする。


昔は、マニュアルの代わりに、師弟関係での技術の伝承が行われてきたのではないかと思う。

それは、ある意味、経験と言う名のマニュアルではないかと思う。


答えのない時代ゆえに、企業で用意されたマニュアルに従うのではなく、自分自身の経験で創り上げたマニュアルも必要なのではと思ったりする。