ワイヤーフォックステリアのラベルデザインである、スカリーワグウイス
キーは、製造元である、ダグラスレイン社が、ワイヤーフォックステリア
の気質をよく分かって醸造したようなウイスキーです。
スカリーワグは、やんちゃなという意味がありまして、まさにワイヤーの
気質を表している言葉ですが、それ以上に口にしたときの香りの変幻
がワイヤー気質をウイスキーに凝縮したような逸品です。
最初に口にすると、まず54度のアルコール度数から、がつんという衝
撃が伝わり、ついでフルーティーな香りが広がり、ほっとした瞬間も束
の間、次にマツヤニの香りがして、はらはらどきどき、そして最後に甘
いチョコレートの香りがします。
過激な気性とやんちゃさ、それでいて愛らしい容姿、しかしその後にま
たはらはらするようなことをやってのける。
ワイヤーと暮らしていると、生涯そんな暮らしぶりになります。
カナディアンクラブやワイルドターキーでは、開けてから飲み終わるま
での間は、特に香りが変わることなく均一ですが、絶妙にブレンドされ
たウイスキーは、封を開けた瞬間から生き物が誕生したかのように、
毎日香りが変わってきます。
それがワイヤーフォックステリアの気質をデザインしたスカリーワグで
あれば、ワイヤーの一生を、一本のウイスキーに凝縮したようなもの
で、言葉でなく、香りでそれを表現しているところが魅力です。