先日図書館を訪ねると、下嶋哲朗さんの「海原の里人たち」が
廃棄本として、棚に置かれていましたので、迷わずいただいて
きました。
1978年に発刊された本で、戦前から戦後にかけて、八重山諸島
に暮らした人々の厳しい生活の聴き語りの本です。
ゴーギャンを思わせるような、インパクトのある挿絵が素敵で、特に
海原と太陽の描写が神々しく感じられます。
表面的にただきれいな挿絵でなく、変幻する世界の本質をえぐり出す
ような力強いタッチです。
イラストも文も下嶋哲朗さんによるものです。