ダフィーの火葬用に用意したダンボールに花柄の包装紙を
使って、家内がかわいい棺を作ってくれました。
お花のアレンジもやってもらい、とても助かりました。
家内の犬仲間友達の女性も、今回火葬と葬儀に立ち会って
くださることになり、3人で葬儀場へ行くことになりました。
こちらがその葬儀場ですが、とても可愛い建物で、よく熱海へ
撮影するときに、必ず通る道沿いにあるので、ダフィーにもしも
のことがあったら、ここでと決めていました。
この建物は近くにある日蓮宗のお寺の別館で、外見からは
仏教っぽいところがないのですが、中に入ると祭壇もあり、
なかなかその対比が面白かったです。
蝋燭もLEDなどではなく、ちゃんとした本物の蝋燭を使って
いて、お線香をあげるところもあります。
この葬儀場が一番気に入った点は、受付から、火葬、読経まで
葬儀のすべての式事を和尚さんがやってくれることでした。
供養してくださる和尚さん自らが火葬もやってくれるので、遺体
の取り扱いがとても心がこもっていて、丁寧なのです。
このようなペット霊園の火葬場は星の数ほどありますが、単に
遺体をもの扱いするようなところも少なくないそうで、飼い主の
気持ちに配慮した好感のもてる葬儀場でした。
早速ダフィーの亡骸を安置させていただきました。
そして、いよいよ最後のお別れのときがやってきたのですが、
このときに、予期せぬハプニングが・・・
なんと、黒光りする巨大ゴキブリが現れたのです。
家内も付き添いの女性も、ゴキブリが大の苦手で、
ぎゃーーっという悲鳴を上げて、二人とも、建物から
飛び出してしまいました。
で、和尚さんはというと、青い顔をして、私もゴキブリが苦手
なんですぅ~
というではありませんか。
仕方ないので、ビニール袋をお借りして、私が手づかみでゴキ
ブリを捕まえることにしましたが、さすがに和尚さんの前で殺生
をするわけにはいかず、とはいえ、ゆるく掴んではゴキブリが
逃げてしまうし、こうなったらエイヤーで、もしゴキブリを握りつぶしてしまったら、その場で和尚さんが読経をして、供養してくれるだろうと思い、なんとか捕まえることが出来、殺生なく外に出してあげました。
さてさて、そのようなハプニングも無事収束し、ダフィーの棺の
周りに集まり、和尚さんが読経、最後のお別れをしました。
火葬場へ運んでいくときも、とても丁寧で、ゆっくりゆっくりと最後のお別れを惜しむように、静かに運んでくれました。
その後、日蓮宗の経典を唱和して、葬儀が始まり、10分程度の
短い葬儀ではありましたが、ここにお願いをしてよかったと思いました。
それから2時間ほどで火葬も終わり、丁寧に遺骨を並べてくだ
さり、3人で骨を拾って、骨壷に収めました。
暑い日の火葬でしたので、和尚さんは汗だくになって、それでも
とても優しく対応をしてくださり、最初から最後まで気持ちのよい葬儀でした。
実は私は、犬猫に葬儀というのは余り好きでなく、今回も火葬
だけしていただけないかお願いをしたのですが、もし葬儀が不
要なら、それはそれで構わないということでした。
ただ、10分程度のものですから、それなら断る必要もないか
と思い、今回はフルセットでお願いした次第です。
最近のペットブームで、お寺もこのような新たなビジネスに
乗り出しているようですが、このお寺が経営するペットセレ
モニーは、そんな金儲け主義なところがなく、火葬、葬儀、
収骨、骨壷、骨壷ケースがセットで、税込みで2万円という
安さでした。
もちろん、そんな頻繁に使うようなところではないのですが、
かといって、このペットセレモニーは行きずりのお客扱いを
することがなく、極めて良心的だったと感じました。