さて、昨日は岡山県の笠岡港から、高速船で40分弱の
北木島へ行ってきました。
かつてこの島は漁業が盛んな島でしたが、明治期より、
石材の採掘で有名になり、島を歩くと、むき出しの切り
崩した岩山があちこちで見られて、廃墟となった石材所
も散見され、とても無骨な印象を受けた島でした。
しかし、石の島として知られたこの島も、現地の方のお話によると、
平成になった頃から、中国製の安い石材が入るようになり、かなりの
石材会社が廃業に追い込まれたそうです。
現在は、主に墓石などの用途で、この北木島の石が使われており、
細々ではありますが、稼動している採石場もあります。
この島を訪れた感じたことは、上の写真のように切り立った岩肌
むき出しの岩山が屹立しているような観光名所があるにも関わ
らず大々的に宣伝をしていなくて、観光用の標識もありません。
実際にこの写真の場所に訪れてみると、普通に会社が操業して
いて、見たければ離れたところから見れば、みたいな感じで、
その離れたところから見学すると、安全柵も何もないので、うっ
かり足を滑らして滑落したら、何十メートルもの切り出した岩山
の奈落に落ちることになり、まず助からないでしょう。
島の人の話では、ここは国立公園でないので、あえて観光に力を
入れるということはないそうで、そのかわり国立公園でないので、
岩山を切り崩しても、国にお金を払わないでいいそうです。
ですので、最盛期にはあちこちで石材を加工する音が聞こえて
いたことでしょう。
そんな北木島も、絵に描いたような光景もあり、現地の説明では
北木島のヴェニスといわれています・・・
明日は、四国、香川県の島を訪ねる予定です。