健康であるために、「血液をサラサラにする」「カラダを温める」という言葉は多くの人が聞いたことがあり、また意識している人も多いのではないでしょうか
これらの「血の巡り」=血流 を意識することは、全身の健康や美容につながります。
今日は血流をよくするためにはどんな食材・栄養を摂るべきかをご紹介します。
私たちのカラダ全身を巡っている血流には、こんなはたらきがあります
・酸素や栄養を体中に運ぶ
・老廃物や二酸化炭素を回収する
・カラダを温める(体温を維持する)
・免疫機能を維持する
など。
また、血流の不調には大きく「血液の不足」と「血液の滞り」の2つが関わっています
血液が不足すると、栄養も足りなくなってしまいます。
めまいや目の疲れ、舌や爪が白っぽくなってしまうという症状が起こります。
血液が滞ると、肩こりや手足など末端の冷えが起こりやすくなります。
それぞれの症状に合わせて、食事から栄養を摂ることが重要です
血の巡りをよくするために取り入れたい食材
<EPA・DHAを含む青魚>
サンマやサバなどの青魚に多く含まれるEPAやDHAは、血液をサラサラにする効果が期待できる必須脂肪酸として注目されています。
WHO(世界保健機関)でも、魚または魚脂の摂取を推奨していますし、特定保健食品にも使われています。
<ビタミンC・ビタミンE>
ビタミンCやビタミンEには抗酸化作用があり、血流改善につながります。
ビタミンCは主に野菜や果物に多く含まれ、ビタミンEはナッツ類や植物油、野菜だとほうれん草やブロッコリーに多く含まれます。
<酸味のある食材>
柑橘類や梅干しなど酸味のある食材に含まれるクエン酸には血液の酸化を抑えて血流を良くする効果が期待できます。
またクエン酸は、疲労回復効果があるともいわれています。
血が不足気味の時に取り入れたい食材
<鉄を多く含む食材>
鉄には、肉や魚などの動物性食品に含まれている「ヘム鉄」と、野菜などの植物性食品に含まれている「非ヘム鉄」の2種類があります。
レバーや赤身肉には鉄が多く含まれますが、とりすぎは血流を滞らせる原因にもなりうるので、赤身の魚(マグロやカツオなど)や、植物性食品のほうれん草や豆類なども組み合わせて摂れるといいでしょう。
<鉄の吸収率を高めるビタミンCを含む食材>
ビタミンCは非ヘム鉄の吸収を促進します。特に植物性食品を摂る際は、一緒に果物を摂るなどビタミンCも同時に摂ることを意識してみるといいでしょう。
<赤血球をつくるビタミンB12を含む食材>
ビタミンB12は赤血球をつくるために必要なビタミンです。
主にカキやしじみ、あさりなどの貝類に多く含まれています。
自分の体調に合わせて、不足している栄養を補うことで、血流改善につながります
それぞれの食材がカラダの中でどんなはたらきをするのか、意識できるといいですね
By Sayumi
「我慢しない食事で健康に」がモットーの管理栄養士
食やヘルスケアに関わる仕事をしている管理栄養士
発酵食や旬の食材を活用した料理が得意です
無理なく、楽しんで健康になるために、自分にあった食事を選択する「食選力」をお伝えします