子宮鏡下手術&入院 | 線維筋痛症・筋痛性脳脊髄炎・脳動静脈奇形(AVM)・メニエール病・側弯症その他複数の病気を抱えた主婦の(一応)闘病記録

線維筋痛症・筋痛性脳脊髄炎・脳動静脈奇形(AVM)・メニエール病・側弯症その他複数の病気を抱えた主婦の(一応)闘病記録

線維筋痛症、慢性疲労症候群/筋痛性脳脊髄炎(ME/CFS)、脳動静脈奇形、メニエール病、子宮筋腫、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症があります。
闘病ブログですが、闘病要素少なめです。
病気について参考にしたい人にはほとんど役に立ちません。ご注意下さい。

【入院1日目】

朝、次女を送り出す時玄関で泣かれる。

感染症防止のため、12才以下は面会禁止なのだ。


事前に言うと泣くので、何も言わずに行って、次女が「ママは?」って聞いてきたらパパが「あれ?遅いね?ママどこ行ったんだろね?」という戦法でいこうと計画してたのに、
姑が前日に、
「かあちゃん、明日入院だで〜」と言ってしまったので台無し…。


玄関でしがみついて離れず、ポロポロ泣かれた。
辛い。

病院着いたら読んでねと渡されたお手紙。


おそらく、自分とお姉ちゃんが手を降っていて、箱みたいに入ってる小さいのがわたし?

病院が“よういん”になってるけど、まだまだ練習中のひらがなを頑張って書いたんだなと思うと泣ける。


そんな感じで次女を送り出し、10時に入院受付。

病室は意外ときれい。

給湯器があってインスタントコーヒーの粉さえあれば部屋でコーヒー飲めるのもうれしい。


アレルギー伝えておいたのに、お昼はいきなりアレルギーの青魚でびびる。


軽度だからいいのかなと思いながら全部食べた。

明日の手術当日は絶飲食なので、今日のうちに食べれるだけ食べておこうという変な気合いが入った。


明日の手術に備えて15:30にラミナリアを入れる。
軽い生理痛みたいな感じ。
痛みが強かったら痛み止めの点滴をするって言われたけど、普段の生理痛に比べたらなんてことないので点滴はお断りした。


部屋に戻って早速コーヒー。
そして持参したおやつ。
ソルティっていうクッキーと、甘栗。

甘栗、普段あんまり食べないけど、食べると止まらなくなる。
しかも「開封後は当日中にお召し上がりください」と書いてあるので、
「You、食べちゃいなよ」って言われてる感じがして
「そぉ?仕方ない…。それでは。」と完食。


父からLINEで
「気を強くもって。先生を信じてがんばってください。成功を祈ってます。」と言われる。
私自身は手術に心配とか恐怖心はほとんどなく、父の心配との温度差が…。


おやつ終わってボーッとテレビ観てたらマッキー逮捕の速報流れて一人驚く。
驚いたけど、またかと納得しちゃう感じ。

お薬ね…。養命酒ぐらいにしとけば良かったのに…。



そして18:00 夕食。


またまたアレルギー申告したものが!
今度はりんご。
焼きリンゴは全然平気なんだけど。
生のは時々痒くなるって言ったのにな。
これも軽度だから良いのか?ってことで完食。
この後は絶食。


食後にまたコーヒー。
コーヒー飲めるだけで入院のストレスがかなり軽減されるわ。


それにしてもこのフロア、妙におっさん多いなと思ったら、どうやら泌尿器科と整形外科の患者さんも同じフロアらしい。

隣の部屋がおっさんとお爺さんと大爺さん。


コーヒー飲み終わって、スマホにイヤホンして久保田利伸のCymbalsを聴く。

久保田利伸は歌詞のないところに挟む「Ohh…」だけでも素人とは違う。
普通なら「オ〜」となってしまうところが、「ォフォ〜ゥ」みたいな感じ。
文字に起こすとめっちゃダサいけど。


めっちゃムーディーな曲と病室の無機質さと、隣の部屋の(おそらく)大爺さんの呻き声。
それから、骨折で運ばれたお爺さんが暴れて自分で尿道カテーテルを抜こうとしたらしく、それの痛さ故の呻き声。

シュールだ。


男の人は年取ると何かしら呻きたくなるんだろうか?
うちの旦那もあと何十年かしたら呻くようになるのか?



21:00 消灯。
手術に向けて、寝る前に下剤を飲まされる。
そして、これから朝6時まで経口補水液をペットボトル1本と紙パック4つ飲めるだけ飲まなきゃいけないらしい。

経口補水液、マズ…。


【手術当日】
朝6時から絶飲食。


寝る前に下剤を飲んだけど、結局出ず…。

手術前に出そうとがんばるも、やっぱり出ず。
そのまま手術となった。


一時間前に術着に着替え、時間になったら看護師さんに付き添われて手術室へ。


手術室の入り口の受付で、いろんな確認がある。

付き添いの看護師さん、オペ室の看護師さん、麻酔科医さんにいろんな質問と確認をされる。


最後に現れた麻酔科医の先生が、陽気な英語の先生みたいな外国人の先生で、
「どーもー。元気ですかー?」と陽気に登場。

元気な人は手術しないやろとツッコむところ?


「てんかんはどうして起きましたか?」と聞かれて、あ、そこから説明?と少々面倒くさく感じてしまったが、大事なことだからきちんと説明。

「脳動静脈奇形という病気で、ガンマナイフという治療を受けて、その半年後ぐらいにてんかんが起こる可能性があると言われていて、ちょうど半年後にてんかんが起きました」

「脳動静脈奇形はどうして見つかりましたか?」

「たまたま撮ったMRIで」

「たまたまMRI撮ったんですか?どうしてたまたま撮りましたか?」

「あー…えーっと…物忘れが酷かった時期があって、それで。」

「なるほど。OKです。わかりました。」

それでやっと手術室へ入れた。
受付の奥に手術室がたくさんあり、わたしは1番手術室だった。
そこに続く通路を歩きながら、その外国人の麻酔科医の先生の質問責めにあった。


「手術の時は、眠りたいですか?僕だったら眠りたいです。だから聞きました。」

「寝たいです。あんまり寝てないので。」

「それがいいです。ほとんどの人は寝たいと言います。でもたまに変わり者もいます。泌尿器科の患者さんに多いです。手術中に画像を見たい!と言います。“オ〜!Great!こうなってるんだ!”、言いたいみたいです。変な趣味です。」

「変態ですね」

「今日の手術は緊張してますか?してない?」

「してないです。それより便秘のほうが気になります。」

「オンナの人はみんな強いです。男はビクビクか変態です。」



手術室にはもう婦人科の担当の先生がスタンバイしていて
「○○さん、よろしくお願いします。がんばりましょう!」と言われて、
「よろしくお願いします」とペコリ。

手術着の先生、大門未知子みたいでカッコいいなぁ。美人で長身。



手術台に上がると、両側から点滴やら血圧計やら心電図の機械やらがテキパキと取り付けられる。

術中にてんかんが起きないように、抗てんかん薬の点滴も。

皆さん、動きに無駄がない。
わたしみたいな鈍臭い人間は決してできない職種だなぁ。


手術台は温かい。
術着は手術台で脱がされるので全裸だけどそこまで寒くなかった。


麻酔科医の先生が何度も
「心配なこと、痛いことあったら何でも言ってください。どんなお薬でも使います。」と声をかけてくれる。


いよいよ硬膜外麻酔。
横向きで膝を抱えて背中を丸める。
注射を打つところだけ穴が空いたビニールシートをかけられる。
最初に表面に細い針の麻酔。
ちょっとチクッとする感じ。

その後に脊椎麻酔。
脊椎麻酔は背骨の奥をズブっと押されるような感じ。痛いというより、気持ち悪い感じ。


硬膜外麻酔は実は次女の時の無痛分娩でも経験済みだったけど、その時は計画分娩の予約日まで持たず早産気味で既に陣痛マックスの時に気休め程度に麻酔を打ったので、陣痛の痛さで硬膜外麻酔の痛みなんて全く記憶になかった。


硬膜外麻酔を打ったあとは麻酔の効きを入念にチェックされる。
お腹より下が長時間正座した時みたいに痺れてる感じ。ピリピリした痛みも。


麻酔の効きチェックが終わったあとは鎮静剤の効果でスーッと寝た。



手術途中、あまりの苦しさで突然目が覚めた。
息が全くできない。
「息ができないです、苦しい」とやっとの思いで伝えた。
吸っても吸っても空気が全然入ってこない。
溺れてるみたい。


どうやら麻酔があばらの筋肉にまで効いてしまったらしく、あばらが動かない→肺に空気が取り込めない状態だったらしい。(あとで再度説明があった)


意識がほとんど無いので説明されても全然わからず、とにかく苦しくてパニックになる。
よくドラマとかで毒をもられた人が喉元を掻きむしって苦しみに悶て死ぬけど、まさにそんな感じ。

やばい、駄目だ、死ぬって思ったけど、次女が待ってることを思い出し、「何としてでも生きて帰らなきゃ」と思って、口呼吸で何とか空気を吸おうと頑張る。もう必死。

ゴォォっていう変な音を出しながら何とか微量の空気が吸える。
酸欠で浮いてる金魚みたい。

「口呼吸なら大丈夫?もう終わるから、何とか頑張って!」と誰かに言われた。


微量しか吸えないので素早く何度も口を開けてゴォォゴォォー。
前日夜から絶飲食だったので、ただでさえ喉カラカラなところに口呼吸なので、喉カッピカピで変な音。カピカピなので咳も出てしまう。吸いたいのに。

仰け反りながら口呼吸で生きようとがんばった。

途中途中意識なくなりながら、口呼吸。

気がついたら病室で、気がついたら鼻から息吸えるようになってて、良かった…死んでないとホッとした。


「病院2回お泊りしたらすぐ帰ってくるからね」って、次女と約束してきたし。
絶対死ねないから。



病室には旦那と長女と母がいて、先生から何か説明されていた。


気がついたら凄く寒くてガタガタ震えていた。
看護師さんが電気毛布をかけてくれたけど、震えはなかなか止まらなかった。 

中を洗浄するのにたくさんお水を使ったからだと、先生がわたしに説明してくれた。


そのあとは麻酔の効果でまたすぐ寝てしまった。
目が覚めた時にはとんでもなく暑くて汗だくだった。


出血の様子を見に来た看護師さんにお願いして、電気毛布を取ってもらった。



出血が酷く、看護師さんが一晩に何度もパットを交換に来てくれた。



術後は尿道カテーテルが入っていて、ベッドの上で絶対安静で起き上がれないので、ヘルニアのある腰が拷問のように痛くて、夜中は全く眠れなかった。



【翌朝・退院日】
腰が限界を迎えたので、起床時間に看護師さんにお願いして、「もう朝だしいいでしょう」ということでベッドの頭側を起こしてもらって、座るような体勢にしてもらった。
腰がだいぶ楽になった。


それでも7:30までは動いちゃいけないのでカテーテルの痛みに耐えながらジーッと頑張る。 


何気なく手を見たら、むくみが酷く、クリームパンみたいだった。
脚もとんでもない太さになっていた。
お腹も全体的に水風船みたいになってる。



7:30、やっと起き上がれる。
看護師さんが来て、歩行練習。

立てたー!腰がラクー!


歩行練習でオッケーが出たらカテーテル抜いてもらえるので気合い入る。

不必要なまでにキリリと歩いて、全然問題なく歩けてますアピール。


カテーテルの先の尿が入ったパックを点滴スタンドに掛けて、廊下を50メートルぐらいスタンドに捕まりながら歩く。

折り返してまた50メートル。


キリリ効果で歩行練習はクリア。
カテーテルを抜いてもらえた。

やっと自分の下着とパジャマに着替えられる。


カテーテルを抜いたあとはおしっこがちゃんと出るか、検尿カップに全量取って看護師さんの確認がある。

それも無事クリア。


トイレで鏡見たら顔もむくみが酷く、蜂に刺されたみたいに腫れてた。 


トイレの側にある体重計で計ったら、前日の体重から8キロ増!
2リットルのペットボトル4本分の水分が体に溜め込まれてる…恐ろしい。


その後、退院診察。

パジャマのまま、外来まで看護師さんに付き添われて歩く。


内診室に入って、診察。
出血はまだ多いものの、筋腫はきれいになくなってます、と言われた。

出血の多さが気になるので、できればもう一日入院して様子を見たほうがいいけど、お子さんまだ小さいし心配ですよね…。
ご自宅でちゃんと安静にできるなら、今日退院して、出血がこれ以上多くなったらまた外来に来てもらう感じにしますか?…と聞かれ、
「はい!」と答えた。

無事退院が決まった。


退院後、一ヶ月ぐらいでまた診察がある。


とりあえず退院できることになって、部屋に戻り、荷物整理。


そこで旦那と母到着。
パンと夜用ナプキンを買ってきてもらっていた。


術後に昼用ナプキンが必要なので持ってくるようにと書いてあったので、昼用ナプキンを持ってきていたけど、出血が多くて昼用ナプキンでは全然足りなかったので、パンツ型の夜用ナプキンを買ってきてもらったのだ。

早速それに履き替えて漏れの心配から解放された。


そしてまたコーヒーを入れて、買ってきてもらったパンを食べた。

朝食出なかったので一日半ぶりの食べ物。
お腹減ってたのでおいしかった。



退院前に抗生剤の点滴があり、それが終わった頃に会計の用紙が届いて、いよいよ退院。


お世話になった看護師さんにご挨拶して、会計を済ませ、退院!



家に帰ってからはずっと安静にしてます。


今日から1ヶ月間、入浴禁止(シャワーのみOK)、自転車禁止。



それにしてもこのひどいむくみ、取れるのかなぁ…。
むくみで脚が曲げにくい。
首も曲げ辛い。
立ち上がる時に転がりそう。
手術の時に外した結婚指輪が入らない。
歩くと下半身がめっちゃ重い。

家の全身鏡で見てみたら、マシュマロマンみたいだった。

しばらくこの姿で人に会いたくないなぁ。

まぁしばらく安静だし、もともと寝たきりみたいなもんだったから、人に会うこともあんまりないけど。