選挙 | すざかシート 「職人の覚悟」  Suzaka Seat Blog

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室内装飾に携わって30年余り。仕事のありかたに正面から向き合って、経験に基づいた知識、ノウハウも織り込んで・・・・・・・・

すざかシート

 朝方は薄墨色に覆われた東の空に対比するように淡い青空が北アルプス上空を染めていた。気温こそ氷点下と今朝も厳しい寒さに見舞われたが、予報とは裏腹に回復の兆しさえ感じさせたニコニコ。10時を回った今の時間帯は粉雪が深々と降り続く。一度は乾いたかのように思えた道路も通りを行く車のタイヤが大きな水しぶきを上げている。やはり明日迄はこんな天候に悩まされそうであるショボーン

 

 一仕事終えてコーヒーを片手にブログの更新を始めた。前回も触れたが派閥関連のニュースは一向に収まる気配がない。あんな形で辞職する者が現れたり、今朝もまたもう一方の末松議員が辞職されるような報道がなされている。いったい政治家とはなんなのか、ほとほとあきれるばかりであるガーン

 

 僕が若かりし頃、まだ癒着や袖の下が横行していた頃では「ロッキード事件」が最たるものかと思う。ロッキード社が自社の飛行機を購入する様に仕向け、賄賂を渡していたとされる事件だったが、当時の田中角栄前首相に5億円(当時のレート)を渡しており 逮捕、起訴されたものだから 当然大きな話題となった。しかし、話はそればかりではなく丸紅の小佐野氏や代理人の児玉氏が絡んでいたことが判明すると国会に証人喚問され「記憶にございません」は当時の流行語ともなったキョロキョロ

 

 それでも僕は田中角栄氏の事はそれほど嫌いではなく、あれほどの業績に貢献したのだから付け届け(盆暮れのお中元、お歳暮)のでかいやつくらいにしか感じていなかった。社会に出てからもその考え方は変わりなく、何度となく議論を交わした後、「お前とはもう話さない!」などと嫌われもした。単純に僕的には金額の大きさの問題であって、多くの方はそれを妬み、やっかみしているようにしか映らなかったからであるてへぺろ。だって当時は会社の上司や取引先など便宜を図ってもらうために多くの付け届けをしているではないか(今は随分と減ったようだが)。建設業なんかだと大手さんの現場監督は客間としていた和室が各下請け業者からの付け届けで、その時期には一杯になって!ガーンなんてのは常識だった。

 

 賄賂や付け届けとはちょっと異なるが、ロッキードの三年後に起こった江川卓氏の阪神巨人間の小林投手とのトレードも似たような物にも感じていた。当時の江川氏は嫌いな人物ベスト3なんかにも選ばれるほど嫌われていたが 彼ばかりを悪者にするのはいかがなものかと持論を述べると、これまた同様に先輩方から「お前の頭ん中はどうなってるんだ!」とよく叱られたものである笑い泣き

 

 

 世の中というものは面倒くさいもので考え方の行き違いは多分にある。小さい物であれば単なる揉め事で済まされるだろが、大きなものとなれば戦争にまで発展してしまうほどのデリケートなものでもある。

 

 そんな中で先日の市長選については多くの方が疑問を持たれたのではないだろうか。現職の三木さんが出馬される事は十二分に理解が出来る。ここまでご尽力されてきた事の集大成の任期にもなる事も重々理解しているので 僕自身も一票と投じた真顔。ただ、理解に苦しむのが対抗馬として出馬された小西氏である。なんでも兵庫県の出でいらしてとある企業の役員さんを務めていらっしゃるそうだ。兵庫県議や伊丹市議の経験がおありで 以前は松阪市長選にも出馬されているようだ。その時に

 

「全然、松阪のことも知らない。皆さんに教えてもらいながらいち早くつながりをつくっていきたい」

 

 と述べておられたそうだ。今回でも当然のごとく須坂の事は存じ上げないだろうし 選挙にならないのはダメだとかの思惑から出馬されたとか。今回の公約については報道を目にする機会はなかったため前回の松阪でのインタビューをコピペしてみると

 

 独立した地方自治の視点から「防災」と「食糧の確保」の重要性を強調。一方、短期的には国との連携の必要性も訴え「国から(交付税、補助金などを)取れる時にはしっかり取ることが必要」とし、副市長に総務省の官僚を招く構想を「公約」として公言した。
 兵庫県議を1期4年、伊丹市議を通算2期8年務めた実績を挙げつつ「議員としての限界も感じた。どの地域であっても政策を実現するため首長になり、裁量権を持ってしっかりと取り組んでいきたい。よそ者であることも一つのポイント。しがらみがあると切り込んでいけない。ゼロフラットで市民、職員の声を聞き入れながら、耳を傾けながら(政策を)実現していきたい」と述べた。

 

 理念には共感できるところもある。ただ地方の行政に係わるのであれば「知らない」では済まされないように思うプンプン。出馬するのであればその街の文化や歴史、治世に精通していて欲しいと感じるのは僕だけではないだろう。二十日にあった会合では「趣味でやってるみたいだムキー」なんて発言も聞こえてきた。

 

 確かに選挙にならない事は民主主義と言う観点から見れば問題はあるように思うが選挙を行う事で支出は発生する。職員の方にも土日の出勤や期日前投票に充てた残業も出てくる。これらはみな税金である。貴重な市の財産である真顔

 

 建匠はその6割超を公共の施設の修繕事業で深く須坂市と関わりを持っている。9月頃からは今年度は無理だったけど何とか来年度には予算を確保してあそこを直したい、機器を導入したいなどとの依頼を受けて見積書をそれこそ50部ばかりを作成する。僕だけでもそれくらいは9~12月に抱え来年度に期待を持つのである。中には保育園の園児の安全面を考慮しての事業であったり保護者の方の安心を得んがためのものもある。公民館など多くの施設でその町その地域の創成が為 発案されて来年度にと望みをかける真顔

 どうだろうか。僕としてはこれからの街を担う子供たちの為であったり頑張ってきた高齢者の為であったりと、そちらに税金を配分した方が多くの市民が享受を得られるように思うのだが、今回の選挙などを皆さんはどんなふうに考えられるのだろう真顔