面倒を見ていた母が自宅に戻って早1週間。小奇麗にしている僕と暮らしていると窮屈でかなわないとか言い残して帰っていった。お医者様からはあと1ヶ月は家事仕事はしないほうがいいと言われても 嫌だと言うのだから仕方ない。
家に居てもただテレビを見ているだけなので それならばリハビリのつもりで暮らしてみたらと思っている。
それにしても 世の中とはうまくできている。一人になった途端に仕事が詰まってくる。今は保科という町での新築現場。市営住宅の立会で 遅い昼を摂ったあとに近くのお得意様の事務所に顔を出すと うまい具合に三月までの段取りも教えてもらえた。
どうもこの先2ヶ月、休みらしい休みは無理なようである。そうは言ってもお得意様との無尽の会や ゴルフなんかは出かけていく。接待などとは考えず、それを気晴らしにして乗り切ることにする。
三月末までの引渡し新築現場があと7軒。同時進行で市営住宅の管理、きっとこれからまだ出てくる改装現場。
喜んでもらえるなら頑張るかいもある!