職業リハビリテーション研究・実践報告会に行っていてニュースのチェックをさぼってました。たまってるネタから小出しにしてゆきます。
最近やっと福祉の歴史に興味が出てきました。学生の頃はまったく興味なかったのに(^_^;)。
車いすの委員が会合出席できず 階段上がれず厚労省謝罪(朝日新聞)
車いすの委員 階段しかなく審議会出席できず 厚労省が謝罪(NHK)
電動車いすの重量について朝日新聞は「電動車いすの重さは100キロほど」、東京新聞は「電動車いすは重さ三十キロ以上」とあります。
一般的な電動車いすだと本体+バッテリーで70キロ前後かな。人の体重と合わせると100キロをかなり超えますね。東京新聞はいわゆる簡易電動車いすのことかな。本体+バッテリー込みだと30キロ超えるくらい。簡易電動車いす+利用者の体重で100キロくらいということで朝日新聞も辻褄があうかな。
両紙ともちゃんと事実確認しないと、河野悦子さん(景凡社校閲部)に怒られちゃうぞ!
それと、出席できなかった社会保障審議会障害者部会の委員名について、朝日新聞は「委員として招かれた障害のある男性」と名前を伏せていますが、東京新聞は「日本身体障害者団体連合会副会長の小西慶一委員」と実名を伝えています。
あと、朝日新聞は記者名入りの記事(文化くらし報道部記者の井上充昌氏)、東京新聞は共同通信の配信のようです。
さらに、朝日新聞では先に介助者が会場に到着して男性(小西さん)に連絡し、会場に向かう途中だった男性(小西さん)が出席を断念して引き返したことになっています。一方東京新聞では小西さんが会場となったビルを訪れたとあります。
事実はどっちなんでしょうね。
どっちでもいいといえば、どっちでもいいのかもしれないけど、こういったいい加減な記事を見かけると、事実をちゃんと伝えるのが新聞だという認識を修正せざるを得なくなります。
ちなみに、東京新聞には共同通信の取材に対する小西さんのコメントが出ています。
「厚労省だけの問題ではなく、世の中がそうなっているので驚かない」
さすがです。
車に遺書や練炭、死に場所探す パワハラ耐えられず50代男性(福井新聞)
地域障害者職業センターのリワーク事業を紹介した記事です。
パワハラからの発病そして自死と、リワーク支援を直結させる記事の内容はちょっと強引かなと思わなくもないですが、でも自死の瀬戸際まで行った方の就労のお手伝いをせていただくこともあるので、そのことはしっかりと覚えておかなくちゃ。
うつ病などで休職して、いったん復職したけど症状再発、悪化して再度休職という流れは、よく耳にします。
地域障害者職業センターは基本的に県庁所在地にしかないですし、利用するのにちょっと遠いという人もいます。そんなときはナカポツセンターでもご相談に乗らせていただいています。
私たちは以前に、休職と復職を繰り返した方の支援について企業から相談を受けたことがあります。
ご本人は責任感が強く「だいじょうぶです、もどります」と言って復職し、主治医も産業医もご本人の言葉を信じ、会社もそのまま元の職場に戻して、同じことの繰り返し。
ご本人は私たちが関わることに少し抵抗感は合ったようですが(なにしろ名刺に「障害者」って書いてあるもので)、ご了解いただき、ご本人と何度かの面談とアセスメントをしました。
その後、産業医と打ち合わせ、職場の下見を複数回させていただき、私たちからは業務とご本人の能力とがミスマッチで、それが休職を繰り返すことにつながっているのではないかとお伝えしました。
現在はリハビリ的にではありますが、業務内容をいったん変えていただいて様子を見ています。
こんな事例は就労支援機関では珍しくないですし、こういった支援の必要性を企業も、そして医療関係者も知ってほしいです。
就労継続支援事業のA型とB型の多機能事業所です。
「施設」という表現は、ちょっと古いですよね。ここは和光市の総合福祉会館という立派な建物の中にあるので施設っぽいから仕方ないのかもしれませんが。
農福連携って、農業の人手不足や後継者不足を障害者の安い労働力で補おうっていう意図がチラチラ見え隠れしてるように感じるのは私だけでしょうか。
分かりやすくて、良い記事だと思います。
「超福祉」っていう言葉、知ってますか? 渋谷の街でカッコいい福祉機器展(エコノミックニュース)
こんなのやってたなんて知らなかったー。
昨日まで東京にいたのにな。
2020年、渋谷。超福祉の日常を体験しよう展
明日で終わりじゃん。
阿佐ヶ谷で飲んだくれてる場合じゃなかった(^_^;)。
そうそう、トイレとか更衣室の問題は大きいです。
もう何年も前ですが、私たちがご相談を受けた方の支援でも、やはりここがいちばん解決しにくい課題でした。
トイレ以外にもいくつか課題があり、その方はご本人の方から退職を申し出られました。
いまでもどう対応させていただくのがよかったのか答えの見つからない課題です。
そういえばマスコミはテレビドラマの中にさらりとLGBTっぽいシチュエーションを入れてきてますね。『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』とか、『逃げるは恥だが役に立つ』とか、いい感じで脇役においてきています。
で、思ったんですけど、テレビドラマで企業が舞台になる場合は、その企業はどう見ても50名以上の従業員がいる企業なら、障害者をそれと分かるように登場させるべきではないでしょうか。
アメリカの映画ではマイノリティをちゃんと登場させるというルールがあるって聞いたことがあります。アメリカは人種問題などマイノリティに対する差別が大きな社会問題としてあるという背景もあり、一概に日本とは比べられませんが、そういうルールが日本にもあってもいいと思います。
そしたら、障害のある俳優さんとか、プロとまではいかなくてもエキストラで障害のある人がたくさん必要になるから、そういった人を登録しておくプロダクションとかできたら楽しそう(^^)。
そういう仕事してみたいな。