外を見るとちらちらと雪が舞い始めた。

西の空がほんのり明るい。


そわそわしながら僕は髪を撫でる。


暖かかった空気が一瞬で冷たくなった。

息が白い。


早足で向かったさきに、君がいた。

久しぶりに会った君は頬と鼻を赤くしていた。

指先も。


どれくらい待っていてくれたのだろう。

嬉しく想いつつも、もっと早く来ればよかったかな?と後悔。


特に何をするわけでもなく歩き出した。

途中コンビニの自動ドアをくぐり、温まっている缶とあんまんを買う。


ちょっと熱いかな、と思ったが君は両手で缶を持ち

にこにこしている。


つられてニヤける。


突然、”おみくじ引きたい。”と聞こえた。

目をきらきらさせながら返事をまつ君に負けた。


だいぶ時間もたったし、開いているのだろうか。

とりあえず近くの神社へいってみる。


薄暗い。


なんか雰囲気怖いね。と、笑顔の君。

本気で怖いと思う僕。


早く去りたくて先に歩き出した。

不服そうに後から歩いてくるものだから、

僕もちょっとむきになってどこにあったか考える。


2件回った。

けれど収穫0。


思いつく最後の神社に着いた。

人がいない。今年初めての挫折。と一人でコメント。

・・・笑えない。


でも、なんだか明るい表情の君。


赤くなった指の指す方をみると

―――あった。


こんな真っ暗な誰一人いないところでおみくじなんて・・・

初めての体験だ。


中吉だぁ。とちょっと残念そうに言うから、自慢してみた。


だ い き ち 。


そんなに嫌なのかと思うほど

君はふてくされていて、かと思うとにこにこしながら

僕のを読んでいる。


”朝陽が昇るような運勢で――”


そんなに良い年なのか。

願わくば陽が沈むのは深い深い眠りにつく、そのときでありますように。


効果があるかは分からないが、交換した。

余程嬉しかったのか階段で転びそうになる君を支える。


何お願いした?


・・・言えない。


まさか君の前で、ずっと一緒に居ることができますように。

なんて言えない。


いつの間にか星が見えるほど晴れている。


冷たい手を握り、歩き出した。