結社【炭かすの街】
暗闇に青い光が天こがす鉄造る街夜も眠らず 森 君江
ハスカップ熟れる原野に蝶も来てワルツ一曲踊って消える 石川としを
一本のバナナも兄弟分け合って食べた昭和の遥かな思い出 広永 清
夏来れば裸で泳いだ瀬戸の海さざ波砂浜足は忘れず 貝森富久
逆らって老と闘う人間の技を画いた「老人と海」 山田信弘
マイ・タイムゆつたりジャズとウイスキー交差させてる真夜中三時 汐 和洋
あでやかにハイビスカスの花開くクルリと閉じる準備している
うららかな春の日射しは誘い出す眠りという名の癒しの時を 杉森 亮