北にて歌う~「私の目指す短歌」新作10首(19) | 短歌活動をめざす北海道歌人会

短歌活動をめざす北海道歌人会

北海道在住の歌人や愛好者、もしくは道外転出者も希望によって会員とする北海道歌人会です。短歌における親睦と創作を希望する方はどなたでも加入できます。ぜひ、一緒に短歌を楽しみましょう!

 

 

堅い意志あるいは硬い石を以て 吉田匡希(太郎と花子)

 

アイヌ=カムイ(人間の神) 信仰あふれあちこちのシサムウタラ(和人)が神を名乗りぬ

 

花泥棒その罪状の帯びた詩を美しそうに飾る青年

 

人類が終売になり人類がかつて愛していた”ななつぼし(Seven Star)”

 

目に泳ぐ花びらがありheaven show脳死体験会のおしらせ

 

逃げ水で茹でたるパスタ塩なんていらないってば号泣中だ

 

飲み干せば苦しいことを知っていてダンブルドアの静かな震え

 

正しいがおびただしいに隠れている、そうだとも数は力だともさ

 

風に名を付けるが如き無意味さで心臓に名を 勇気 与えた

 

手を見ずに遊ばせている「-water-」まだ目も耳も失っていない

 

心臓を喰らわばあなたの心もまた喰らえると信じていた 荒野へ