老いて 笹 ツヤ子
また一つ齢加えぬ幸せと祝のケーキ、ローソクも増え「九十六歳」
人は言ふ「老いは足から」と得意の早足、今はなつかしい
散歩中意識薄らぐ気が付くと頭から血が傍に鴉めが
母縫ひし袷思ひ出一ぱい我老いて今雑巾作り居り
朝夕のカーテン係それは我、先ず空を見て天気予報もどき
真 理 笹川妙子
真理とふ命の言葉を楯として明日に踏みゆく恵みの一歩
生かさるる今日の一歩ぞ主のものとふ任命さるる道をひたすら
謎多き見えず聞こえず手に触れぬ神の存在聖書は告げむ
正と死の何故何故を解く唯一の鍵は聖書の中に明確
姑に素直な愛を捧げきり模範となりしルツ物語り



