こんにちは 中平です。
今の時期はアメゴを狙って四万十水系の上流域に釣行していますが
近年、とても危機的に感じることがあります。
それはイダ(ウグイ)、ハヤ(オイカワやカワムツ ※地域によって呼び名がいろいろ)などの
小魚達が全く見えない場所が増えていることです。
以前、春先にはイダが産卵のため婚姻色を纏い群れになる光景をよく見かけましたが
もう数年見かけておりません。
アメゴ釣りに行って淵などを渡る時、気にかけて見ていますが
1尾も見えないことがよくあり、壊滅と言ってよいレベルの場所が増えているように感じます。
自分の大好きな北川川は今年になって5ヵ所ほどやってみましたがアメゴは釣れず
イダ、ハヤなども全く見えません。そういった兆候は何年か前から有りましたが
今年は特に酷いように感じます。
これは恐らく「鵜」の仕業だと思います。
釣りに行って「鵜」を見ない日は無い!
と言っても過言ではないくらい年々増えているようです。
1羽、2羽ならともかく20~30羽、時には数百~の群れで飛来します。
奴らは1日、1羽あたり500g程の魚を食べるようです。
※鮎ですと24㎝くらいが約100g
お客様から、今年の仁淀川で遡上中の鮎が襲われている写真を見せて頂き
大変悍ましい光景で背筋が寒くなりました。
もうすぐ、鮎放流の時期になりますが放流しても片っ端から食べられやせんかと心配です。
イダやハヤを釣るのに「流し毛鉤釣り」がありますが
仕掛けがここ2~3年ほとんど売れなくなりました。
シンプルに「釣れなくなったから」だと思います。
自分が小学生の頃や、大人になってからも息子が小さい時(8~10年くらい前)に何度かやりましたが
簡単に釣れたし、オイカワは食べても美味しいと思います。
安くて手軽に遊べるので、川釣り初心者の方にオススメしたい釣りだったのですが
釣れる場所が極端に減ったように感じます。
「鵜」は高知県だけでなく全国的な問題で、各漁協さんなどで対策しているようですが
ほとんどが追い払いで根本的な解決にはなっていないようです。
警戒心がもの凄く強く、少し近寄っただけでも飛び立って逃げるので
銃で撃つのも難しく、打てても少量のようです。
漁協さんだけでなく、地域・行政も手を組んで大々的に駆除に踏み切ることは出来ないものでしょうか。
釣具屋、釣り人のエゴに見えるかも知れませんが、もっとも身近にいる小魚達が居なくなっていることに
非常に危機感を抱いています。