「アレキサンダー」ALEXANDER | Cinema,British Actors

「アレキサンダー」ALEXANDER

世間の悪評を耳にしながら観て来ました。
う~ん。長いっ!
でもこれ、現在のアメリカを暗喩しているといわれたら大きく頷きます。
さすがオリバー・ストーン。

なんか・・・ねぇ。
最後に語り手のプトレイマイオスが「夢想家にはついていけんかったのさ」と言ってますが、それがすべてですね。

にぃーちゃん、あんさん、自力でそんだけ征服できてるんとちゃいまっせ(-o-と言いたくなる。

まずは親がしっかりと地盤を作ってくれたこと。
親に忠実だった実力派家臣達がいたこと。
慰めてくれる友がいたこと。
とりあえずその血筋とパパちゃんの業績ををみんなが多目にみてくれてたこと。

そーいう周りの大きな大きな犠牲とバックアップがあって初めて、当時の地の果てまで行けたってのに、な~にを「俺がすごいんだぁぁ」になってんだか。
と。

6倍近い敵さんを目の前にして士気を高める為の大(?)演説。
「Conquer your fear!」
・・・盛り上がらん(--;
「あ?俺? オレに言ってんの?」
な顔しとるよ、兵士が。

これ、コリン・ファレルだからなおさらよかったんでしょうか(^^;
あのどっかお子様じみた、駄々っ子のようにも見える意志の強さと(これがはためーわくだけど)、ママに逆らいきれない子犬のようなお目目とがぴったり合っていたような気がします。
ま、この人自身、あっちこっちに種まき散らしてるし(笑)

前半はまだ疲れずに見てられました。戦闘シーンとかはちょっとグロかったけど。
でも後半はほんとにもう・・・
インドで撤退しないあたり、「にーちゃん、えーかげんにせいやっ!」「引け~!帰れ~! 己ひとりぢゃ何もできんのじゃ~」
と密かに叫んでました。

夢見るなら独りでおやり。
王たるもの、臣下と国民を忘れちゃ意味あらへんよ。
地の果てが見たいんやったら、「俺も見たいです!付いて行きます!」な有志を募って行きんさい。

だ~れも行きたがってないのに、無理やりつれてくな~~!!!


これ、今の米国だとしたら行く末もこーなるんですかね。(苦笑)
でも、米国の場合、夢見てる人が一人ぢゃなさそーだから始末悪いっすね。
それに、作品中では自分に富を蓄えようとしなかったらしいアレキサンダーと違って、現代の彼らは世界征服の夢を見て、さらには我が名を歴史に残すべし!と思うだけでなく、自らの懐も黄金で満たそうとしてはりますからねぇ。

アジアに住むオマエタチは文字が読めない、先進文化を持たない。
だからこのオレサマ達がお前たちに文字というすばらしいツールを教え、教育という大切なものを授け、訓練をしてオレサマ達の駒に育て上げてやるぞよ。オレサマの世界支配の為にじゅーーぶん働くんだぞ。


ってな考えは、文化融合とか世界統一という字面のよさとはかけ離れてると思います。

諫言を遠ざけ、自分にYESしか言わない連中で周りを固め、異議を唱えた古参たちを惨殺する。で、最終的には誰からも愛されず、信頼されず、頼られず、全員の暗黙の了解の下粛清される。
愛を求めて旅に出たんですかねぇ、この方。

ま、幼少期来、愛に飢えてたのは悲劇だと思われど、その後の人生の紡ぎ方次第できっと愛を得られたでしょーに。
アキレスに憧れて、短命&悲劇と引き換えに名誉が欲しいだなんて。
alexには理解できません。(庶民ちうか俗物だから・笑)

ここまでアレキサンダーに文句が出るのは、
ある意味面白かったということなのですが、
悩ましいのは、監督は彼をどう描きたかったのだろう?
この描き方にどんな意味があるのだろう?
というところでしょうか。

「神の子」ではなく「悩める人間の子」としての大王を描きたかったのであれば、ある意味成功していると思う反面、ちょいと足りなかったのでは?とも思います。
なんだろな・・・うまく言葉が出てきませんが、何かが足りません。
それがあまりにも「大王らしくない」アレキサンダーなのか(マザコン・ファザコン強すぎ。強引過ぎ。人間としての懐の大きさが・・・?

劇中では何度も臣下に真っ向から反論され、反旗を翻されかけますが、なぜか毎回彼らに決定的に捨て去られることはないですよね(最後を除いて)
どーしよーもないオトコだと思いつつも、打ち捨てきれない何か大きな魅力があったかというと、alexにはどーしてもそうは思えない、その魅力が見つけられませんでした。
刃向かえばとことんメッタ殺しにされるのが怖くて? う~ん。それはちょっと理由付けには乏しいし。
「歴史に名を残したい」「ギリシア神話の英雄のように生きたい」と何度も繰り返しはしても、所詮「パパに認められたい」「パパを超えたい」だけだったのでは?とも思います。
あんど、「ママからも逃れたい」

横たわる妻に向かって、「キミが母のような女性でないことを願う」と言った時、彼女が薄目を開けますが....何も起こらなかった(^_^;

象さんに一騎打ちを挑んで瀕死の重傷を追った時、世界が真っ赤になったのには驚きました。あれはきょーれつ!

そそそ。
ただ、もしかしたら劇中のアレキサンダーは毒が盛られていると分かりながら最後の杯を煽ったんじゃないかな?と思うのですが・・・
ヘファイスティオンは死んじゃったし・・・(←毒盛られた?食べたものが悪かった?)
自分が部下から信頼をなくしてることは明白だったでしょうしね。
あの場面の部下達の表情は、明らかに「それに毒盛りました」って感じだった(笑)
杯持ってきた小姓はドキドキバクバクな顔してるし、
肩で息してる臣下はいるし、
「あ~、それ毒入ってんのよ?飲む?飲む?飲んでみる?飲んでくれるぅ?」な顔してるジョナサン・リース・メイヤーズがいるし(なんで彼だけ役名ぢゃないんだ?笑)

でもって、「跡継ぎは誰にっ?!」と虫の息のアレキサンダーに臣下の一人が迫るご臨終間際。
なぜか、ガンダム(初代)の1シーンを思い出したalexでした。
ほら、ベッドに横たわるジオン公に「後継者は誰を?はっ、私めですか?」ってデギンが言うシーンがこれにそっくりだったような・・・
(何と重ねるんだか・笑)

ま、でっかい王国の主が死ねば、例え実子がいようとも内部分裂でぐちゃんぐちゃんにされるのはお約束。自分達がやったことをそのまま返されるわけですよね。

最後にアンジョリ姐さん。
いや~、相変わらずすんごい目力とオーラでございました。
この人まだそんなに年じゃないはずなのに、やっぱしすごい。
で、ヘビが似合う!!
ここまで似合う人っていないんじゃ・・と思うほど似合ってました。

公式サイト(日本):http://www.alexander-movie.jp/
公式サイト(英語):http://alexanderthemovie.warnerbros.com/


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