前に大学受験予備校をやっていた。

在京時代は医学部受験を対象とした予備校で講師をしたり、塾・予備校から離れた時期も病院勤務で医師たちのお子さんの受験相談を受けたいた。

 

自分自身も医学科受験や再受験を経験している。

 

最近、わが息子の友人が医学部を受けるという話をきいた。

 

本人は「医学科は総合選抜や推薦はないんだよね」といっていたそうだ。

 

そこでいろいろ調べてみた。

◆私大医学部
https://www.mebio.co.jp/medicalschool/suisen
私立医学部総合選抜推薦入学一覧
一部の私立は国家試験に合格できそうにない学生を留年させるところもあるのでしっかり勉強をしないと親に迷惑がかかる。奨学金のある大学も多い。寄付金もある。各大学で学費の差があるので親と相談が必要。

以下はあくまでも定価。他に教材費などが必要となる。
https://www.med-pass.net/rank/gakuhi/

◆国公立医学部
https://juken.y-sapix.com/articles/28891.html
国立大学は「共通テスト」を課す大学が多い。だいたい一般入試は85~90%以上が求められるが推薦や総合選抜は70%以上。
狙いは地域枠。一定年数その県内で医者をしないといけないが、終われば県外も可能で学費負担が少ない。

◆第三のルート 留学
アメリカは理系学部卒か医学部進学過程3年を終えて医学校に入る。学費も年間600万円以上。大学院なら奨学金は出るが医学部生は厳しい。欧米は高いので日本の大学にいって交換留学制度を利用した方がいい。

ちなみに琉大医学科は日本国内留学制度がある。今、都内の病院で感染症内科の後期研修医をしている医師は東京医科歯科大に国内留学した。他にも1人います。

そこで最近は東ヨーロッパの大学医学部に留学。授業は英語。卒業をしてEUの医師資格を得て、日本で認定試験(予備試験)を受けて、医師国家試験を受ける。このルートで現役で医者になるのは昔は30%位だったが最近は上がっている。沖縄県内にもこのルートで医者になった人はかなりいる。

だが、全員が認定試験を受けることができるとは限らないので実績がある大学でないと危険。アメリカと韓国は受けられている方が多い。が、このコースはエージェントや日本校(事務所)への吟味を厚生労働省が喚起しています。以下、実績がある留学先。

ハンガリー
https://www.hungarymedical.org/

チェコ
https://www.czech-medical.org/

エージェント
https://www.medical-u.org/index.html

制度はこれ 注意事項有。
https://www.mhlw.go.jp/topics/2012/05/tp0525-01.html

台湾、中國は4年制や5年制があるが、これは日本の制度と違うので注意。あと、フィリピンは英語での授業だが、アメリカと同じく大学卒のみ対象で「全国医学部試験」のような試験があり、医学部を受験するかたちになる。私が前に一緒に働いていた病院の医師にも1人いた。

https://ryugaku-mate.com/philippinesryugaku-medicalcourse/

韓国
https://koriland.net/1-46/
授業は全部ハングル。さらに英語力も必要。

◆裏技(バイパスコース)
英語と小論文・面接で行くコース
https://www.u-tokai.ac.jp/uploads/2023/06/9e468fdcc95abde8311189036c6047d8.pdf

一度大学に入ったり短大を卒業する。年限は5年間 10人 倍率は約20倍。文系の大学でも可能なので20倍になる。受験層は20歳から60代まで。

【次の1.~4.のいずれかに該当する者】(東海大学ホームページ 上記リンクから抜粋)
1.4年制以上の大学(外国の大学を含む)を卒業した者(学士)、4年制以上の大学(外国の大学を含む)に2年以上在学し62単位以上を修得した者及び2024年3月修得見込みの者。

2.短期大学を卒業した者及び2024年3月卒業見込みの者。

3.高等専門学校を卒業した者及び2024年3月卒業見込みの者。

4.専修学校の専門課程(専門学校)のうち、文部科学大臣の定める基準を満たすものを修了した者、または高等学校の専攻科の課程のうち、修業年限が2年以上であることその他の文部科学大臣の定める基準を満たすものを修了した者(2024年3月修了見込
みの者を含む)。

ここは私も大卒時に受けたが、一緒に受験生は、海外航空会社の大学院卒のCA、アメリカ公認会計士、東大(水産学部系)卒でなぜか新宿で実業家をしている人などかなりの人が受験。

私がもっとも尊敬している院長先生も文系学部を卒業して40代でこの制度で入学して卒業をした。50代で精神科専門医の資格を取った。本当に人間性も医師としての技量もすごい先生である。遅咲きではあるが、その分、必死で勉強をしている。

=ここまで=
医学部にいくにはいろいろな道がある。

これが息子の友人の参考になればいいと思う。