都内への進学を希望・検討されている生徒さんが数名おられるために都立高校の状況をみた。

私の母校の実績をみてびっくりした。進学のレベルは大学全入時代を反映してあがっている。私に時代に皆無だった早慶や希少だったTAMRCHが増えていた。しかし、学部記載がないうえ、合格者の半数以上を占める「その他の私立大学」の詳細がない。

これでは、都合のいい結果しか載せない塾と変わらない。

一部以外の都立高校の低迷の理由のひとつがわかった気がする。

多くの中学生は説明会に行く前にホームページを閲覧してから学校を選ぶのが最近の常套手段である。そこでしっかりと書かないとダメである。

私の高校受験のときに私立と母校であるこの都立高校の両方に合格をして悩んだときに当時はインターネットがなかったため晶文社刊の『高校受験案内』の巻末の大学合格実績を親と塾の先生と一緒にみた。東大合格実績があることでこの高校を決めた。

入学後にカリキュラムが私立文系向け(高3で週4の日本史、週2の世界史、週2の現代国語が必修)だったことを調べなかった。学校案内の巻末にそれくらいのことは掲載されていると今になって思う。

それゆえに私が生徒さんと親御さんに学校選択や進路指導をするときには情報収集の方法を徹底的に伝える。将来の夢と併せてカリキュラム、進学実績、学校の雰囲気などを公表されている書類だけではなく実際に文化祭や説明会や学校見学にいったり、先輩から情報収集をして調べるようにである。

学校案内やホームページにはいいことしか書いていないのは当たり前である。学校の人気不人気で先々が決まるからである。

学校選択に慎重になりすぎることはない。