沖縄県立高、入試に「特色選抜」 23年新設、推薦を改変
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-968185.html

この記事が出てました。現段階では「案」です。そのため県ではパブリックコメントを募集しています。

沖縄県立高校入試も大きな転換を迎えた。制度がかわろうとも真の学力が一番大切なのである。

今まで当塾で部活両立、検定重視、ボランティア啓発などをやってきたため素地はしっかりしている。

このことをざっくりいうと

・新制度は、現在の小6生学年から。

・特色選抜でも学力検査(一般入試試験)がある。全員に学力試験が課される。

・学力検査に加え実技や小論文を課すとのこと。

・推薦入試はなくなり特色入試となる。程でした。

・推薦がダメなら一般入試という選択肢がなくなる。

・「特色選抜」出願者の中で不合格となった場合、「一般選抜」において合否判定を行う。各高等学校は「特色選抜」「一般選抜」の順に合否判定を行う。

この件の資料を調べてきました。

https://www.pref.okinawa.jp/edu/kenritsu/nyushi/ko/documents/siryou1.pdf

https://www.pref.okinawa.jp/edu/kenritsu/nyushi/ko/documents/siryou2.pdf

https://www.pref.okinawa.jp/edu/kenritsu/nyushi/ko/documents/siryou3.pdf

抜粋すると

実施高校
・普通科は募集定員の0~20%の範囲内で、各学校が設定できる。

・専門学科は募集定員の40%以内で、各学校が設定できる。

中学校長の推薦
・中学校長からの推薦は不要。

・現行制度は中学校長からの推薦が必要となるが、高校への出願は、「高校が求める生徒像」をもとに自らの個性、特色と合致した学校を選択し、出願する。

出願における指導
高等学校が求める生徒像に合致しているかどうかを、教師が
指導、助言を行い、志願者が進学希望高校を検討する。

求める生徒像」「3年間で身につけさせる・育成する事項」の冊子

・すべての学校が示す「求める生徒像」「3年間で身につけさせる事項」の冊子を作成し、生徒へ配布予定。

・高校卒業後の将来を見据えた自己実現にむけた、キャリア形成の育成を促す。

=ここまで=

資料を読むと「キャリア教育」という言葉が何度も出てくる。「キャリア教育」という面では県立高校は県内私立高校に大きく遅れを取っている。そこで入試改革という感じだろうか。

背景には(上記リンクから抜粋)

・昭和60 年に専門科で推薦入試制度が導入された。その後、普通科でも平成6年から導入され、現行の推薦制度は20 年以上経過している。
1 各中学校によって推薦基準等が異なり不平等との指摘がある。

2 現在の推薦入試は早期合格の手段としての傾向が高く、本来の志願者の個性、特色等が活かされた制度になっていないとの懸念がある。

3 推薦合格内定者の一部の生徒には、残りの中学生活において学習意欲が低下する生徒や、基礎学力が身についていない生徒がおり、入学後のスタート時点で授業についていけない生徒がいる。


4 高校では平成31 年度に「義務教育段階の学習内容を含めた高校生に求められる基礎学力の確実な習得」と「それによる高校生の学習意欲の喚起を図る」事を目的とした「高校生のための学びの基礎診断」が予定されており、今後、義務教育段階の学習内容の定着が求められる。

5 2次募集をあてに一般入試では一部の高校に志願者が集中する反面、一部の学校が2次募集対象校として固定される傾向にある。

このようなものがあるようだ。3に関しては当塾では推薦合格後に「高校準備講座」を速やかに導入している。また、推薦入試対象者に基礎学力がついていないことに関しては学力検査を推薦にも課す開邦高校と課さない那覇国際高校の入学後や進学の差から感じていた。


最後に県から発表された資料の図を掲載する。非常にわかりやすい。

県立高校入試制度が変わる

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