昨夜 めずらしく娘から電話があった。

進学先でひとり暮らしの大学3年生


その時、私はうとうとしていて

時間軸の違う娘がまた夜中に電話してきた?

と思ったけど時計を見ると

まだ10時になっていなかった。



めったに連絡を寄越さない娘からの電話に

何かあった?といつも一瞬身構えるけど

(寝ぼけて夜中だと思っていたし)

別段変わったことがあるわけでなく


私のクレカから自分のスマホ決済に

チャージしたことや

「来月の生活費から相殺して」

来週私が娘宅に行くので

「何時頃に来る? チケットとったよー」

あとは今の近況などであった。



大学は後期が始まりほぼ1ヶ月。

希望の研究室に配属され研究活動が始まり

休日でも課外活動などに駆り出され忙しいと。

でも しんどい忙しさではなくとても楽しいと。

ただその中でちょっと落ち込むことがあるらしく。



自分は今の大学に無理をして入ったので

周りの人と比べると能力的に劣っていると。

だから一つのことをするのに

何かにつけ時間がかかる。

周りの人はスペックが高く

一瞬の閃きや鋭い洞察力で

何事も効率よくこなし出来栄えも申しぶんない…



深刻に言ってる風ではなかったけど

それを聞くと娘に申しわけなく思ってしまう。


かしこく産んであげられなくて。

娘に的確なアドバイスや

励ましの言葉もまともに言えなくて。


そんなに自分を卑下することはないよ

娘ちゃんも素晴らしい素質を持っているよ

周りと比べるものでもないし

大学だって無理して入ったわけではない



こんなありきたりのセリフしか言えず

これでは説得力もない。


もちろん娘はそんなこと思って

(かしこく産んで欲しかったとか)

言ってるのではないことはわかってるんだけど

やはり申しわけないと思ってしまう。

(環境や努力もだけど それが実を結ぶのには

遺伝子も欠かせないと思うので)



そんな私の気持ちをよそに娘のたわいない話は続き

いつの間にか2時間近くが過ぎていた。

結果的にほとんどが楽しい話題であったことに

安堵し電話を終えた。

申しわけなさも薄れた




今 娘は学んで遊んで食べて飲んで

充実した学生生活を送っていて

来月の研究室の歓迎会を楽しみにしている。