大学2年生の息子が夏休みに帰省して
自動車教習所に通いました
なんだかんだ言いながらも
卒業することができました
そして進学先に戻るにあたり
車で送ることになり 今回はその続きです
息子を進学先まで送ったその帰り。
免許センターに行く気 あるんかいな?
と不安になったけど
やはり息子と別れての帰りはつらい。
家にいても大して喋るわけでもなく
一緒に買い物に行くわけでもなく 教習所の送迎のみ
食事以外はほとんど自室にいる息子だったけど
それでも帰省中は 私も母親業をこなし
まるでずっとこの家にいるかのような
感覚になっていて
さすがに別れたあとは涙が込み上げる。
車の中であることやマスクをしていることで
久しぶりに声を上げて泣いてみる。
溢れんばかりの明るさとかわいい笑顔で
「おかぁさ~ん」と私を呼ぶ幼い日の息子。
叱ったあと 「ご めんな さい…」
と泣きながら私に抱きついてきた息子。
何よりも誰よりも私のことが大好きだった息子。
周りの人からも いい子だね〜とよく褒められ
私も溺愛した そんな幼い日の息子の姿が
まぶたの中を駆けめぐる。
気づいた時は高速道路への案内標識が
すく目の前にあった。
しっかり運転しなきゃ
ここで私が事故でもしたら
息子は絶対免許センターに行かないな
来た道と逆方向の高速道路。
運転するのは初めてである。
幼い息子の面影にそっと蓋をして
高速道路の入口へと向かった。
