皆さんこんばんは。FGそうたです。
今回はタイトル通り、ロデオクラフトさんから出ておりますロッド「999.9 Meister グレイウルフ63ML-TRZ」のインプレ記事です。
X(旧Twitter)にて、ご縁がありお譲りいただけることになり、早速先日の稲毛海浜公園プールのプレオープンにて使用してまいりました。
その時の様子は以下の釣行記にまとめてありますので、興味がある暇人方はぜひこちらもご覧ください。
旧ブログですが釣行記関連は残しておきます。
【釣行記】午前で100匹!? 夢の釣り場に行ってきた【稲毛海浜公園プレオープン】
本記事は旧ブログからの加筆修正版になりますが、それ以外の釣り場でも使い込んで理解を深めてまいりましたので、さらに内容の濃いインプレになっているかなと思います。具体的には「ホワイトウルフ62MLSとの比較」項がより厚くなりました。
さて、それではさっそく基本スペックから見てまいりましょう。
■基本スペック
サイズ:6.3ft (1.91m)
自重:72g
テーパー:レギュラーファースト
ガイド:オールチタン+TORZITE(KT・KL)
ジョイント:インロー継ぎ
グリップ:AAコルク
グリップ長:270mm
グリップ径:23.5φ
ティップ:チューブラー
継数:2
今まで紹介してきたロッドより若干グリップ径が細く、コスメも相まって女性の方にも扱いやすい一本になっていると思います。実際、グレイウルフシリーズを愛用している女性アングラーさんを何人か知っています!
あと、妻に貸したらいたく気に入ってました(笑)そのときの様子は「総括」項にて軽く触れます。
■メーカー説明(引用)
トラキンマイスター早乙女智啓氏プロデュースエリアロッド。
どの種類のラインも乗せられる究極のオールマイティロッド。
ややスローテーパーで巻きも小技も高次元で対応可能。
「繊細な釣り」や「釣り人側から仕掛けていく釣り」に最適なモデル。
高活性から低活性まで、どのテンションの魚でも幅広く対応でき、魚を掛けてからの安心感と優しさが抜群。
さらにX(旧Twitter)にて早乙女先生にグレイウルフ3機種の違いを直々に教えていただきましたので、そちらも引用させていただきます。
63ML-eが伸びない糸を乗せる前提で作ったファーストテーパー
63ML-TRZは伸びる糸も伸びない糸も乗せられて誘いを入れても勝手にフッキング出来ちゃうややスローテーパーオールマイティ (本記事でご紹介)
63M-TRZは伸びる糸を乗せる前提で作ったややファーストテーパー
■前提
まず購入に至った経緯ですが、「元気の良い魚もナイロンセッティング、レギュラー寄りのテーパーでしっかりと吸収し放流狩りを快適にこなせるロッドがほしい」でした。
ES2の0.4号での放流高活性獲り用にすでに999.9 ホワイトウルフ62MLSを採用しており、ナイロンセッティングと相性の良い放流狩りロッドをもう1本並べたいということで、先述の早乙女先生に教えていただいた各機種の違いをよく見て検討し、今回購入を決めました。
どのラインとも合わせられるロッドとのことですが、今回はナイロン3lbを使用してのインプレになります。
■使用感
本ロッドの使用感を一言で申し上げますと…
ヤバい
語彙力が溶けました…
冒頭でも釣行記を掲載しております稲毛海浜公園プールのプレオープンにて、何を投げても釣れる時速30匹オーバーの釣りをこのロッドとともにしていたせいか相当IQが下がってますね…
開発者の早乙女先生も、「ヤバい最新作」「汎用性オバケ」であることは自負されているようで、Xにそのようなポストがありました。
いったん冷静になってどんなところがヤバいのかをご説明していきますと、
まず、パワーがある。ML表記ということで、強い引きに負けずに人間側が主導権を握って魚とやり取りをすることができます。
そのくせ、綺麗に曲がり粘る。ナイロンセッティングも相まってですが、強いバイトや引きもしっかりと吸収し、狙った獲物をバラしません。
魚を掛けたあとの安心感が半端じゃないです。本当にバラし知らずで、多少強引なファイトであってもレギュラーサイズまでであればバレることは少ないです。
稲毛海浜公園プールでは川幅(?)の狭い流水プールで釣りをしていましたが、手元付近でもしっかり曲がってくれるため接近戦にもカナリ強く、目の前で元気な魚を相手してもキャッチ率は9割を超えていました。もっともバラすリスクの高い手元付近でのファイトにおいてこの安心感、圧巻の一言です。MLクラスにしてここまで安心してファイトできるロッドは他に類を見ません。
私のタックルセッティング的に高活性魚を相手することが多いですが、中~低活性の魚に対してもしっかりと掛けにいき、バラさない扱いやすさも持ち合わせています。
■ホワイトウルフ62MLSとの比較
ここも気になるポイントではないでしょうか。
ホワイトウルフ62MLSはグレイウルフ63ML-TRZと比較してより低伸度ラインとの相性がよく、巻き合わせも可能とはしているがロッドワークでしっかりアワセを入れていく釣り方に似合うロッドです。
(知っている人は知っていると思いますが…松本先生らしさが出てますよね。)
テーパーデザインも、ホワイトウルフ62MLSのほうが若干ティップが繊細で、ベリー、バットが強くなっています。繊細なティップが魚がルアーを加えるとモチッと入って、強めのベリー、バットでロッドワークの力を伝達して掛けにいく。先日紹介したブルーウルフ613UL-TRZのインプレでも述べたような、掛ける釣りを得意としているテーパーデザインであるように感じます。
対して、このグレイウルフ63ML-TRZは乗せ感が気持ちいいです。取れるアタリを竿が選んでくれて、乗った魚は絶対に逃がさない、そんな優しさを持ち合わせています。
ホワイトウルフ62MLSを同様に放流・高活性用のサブロッドとして使用していますが、かつてナイロンセッティングで使用していた時は巻き合わせで乗せてもバレることがそれなりにあり、現在はES2の0.4号を用いて沖のアタリや反転しないバイトにも積極的に仕掛けていく用、またはシャインライドなどの重めのボトムプラグ等をしっかりと操作する用のロッドという立ち位置で安定しています。
ナイロンセッティングはこのグレイウルフ63ML-TRZに分があるように感じています。
つまり規模のあるポンドではホワイトウルフ62MLS+ES2 0.4号と、グレイウルフ63ML-TRZ+ナイロン3lbを両方並べるのが至高!
■総括
オススメ度999.9★★★★★★★★★........
マルチライン対応ということで、沖の高活性魚を取りに行ったり活性が下がってきたタイミングで繊細なアタリを取ってしっかりとアワセに行きたい場合はエステル…など、今回使用したナイロン以外にも様々な用途での活躍が見込めます。
これ1本+種々のラインセッティングで本当に何でもできます。ここまで使い手もルアーもラインも釣り場も選ばないロッドは初めて見ました。
そして狙った獲物を逃がさない安心感は絶対に一撃で仕留めるスナイパーそのもの。
メインとしてもサブとしても、1本持っておくことで釣りの幅が広がる、欲しかった部分が埋まることに間違いはないと言えるでしょう。
ビギナーさんや女性の方でも安心して使えますし、ハイエンドロッドデビューしたいという方にもまずその1本目としてオススメしたいロッドの一つです。
実際、稲毛海浜公園にてエリアトラウト初挑戦の妻に握らせてみた際には、この1本でしっかり釣ってくれました。3時間4匹です!初挑戦でも「この竿、とっても使いやすいね!」と満足の様子。コスメも相まってものすごく気に入ってくれました(^^)
お世辞や忖度抜きにして、今ではすっかり私にとって手放せない存在となっています。
また、稲毛海浜公園プールプレオープンのような何を投げても正解になる超高活性の場では、「グレイウルフ63M-TRZ+ナイロンセッティングがもっとヤバいよ」というお話もグレイウルフ全機種ユーザーの方々が皆口をそろえて仰っていますので、そちらももっと使い込んでいきたいです。
いかがでしたでしょうか。
これからハイエンドロッドに手を出してみたい、グレイウルフシリーズが気になっているという方にとって少しでも参考になれば幸いです。
それではまた次回記事でお会いしましょう!