皆さんこんにちは。FGそうたです。

本日はタイトル通りロデオクラフトさんから出ているハイエンドロッド「999.9 Meister Chimera 603L-e」のインプレ記事になります。

今回も前回同様、旧ブログに掲載していたインプレ記事の加筆修正版になります。

旧記事の執筆時よりもさらに使い込んでより深いインプレになったと思いますので、一度お読みいただいた方も改めて読んでいただけると嬉しいです。

「999.9 Meister Chimera 603L-e」は、何を隠そうあのエリアトラウト業界の第一線で活躍されている狩野祐太(キャンタ)さんが開発した超人気ロッド。追加生産、再販が何度か入ったことでリリース当初に比べるとだいぶ手に入りやすくはなりましたが、それでも再入荷すると一瞬で売り切れるほどの根強い需要、人気があります。皆どこから7万もポンと出してるんだい

 

初めて手にしたときは本当に手が震えました。

いやぁ、こいつのインプレ記事を書くことになろうとは…感無量ですね。

 

それでは早速基本スペックから見ていきましょう。

 

■基本スペック

サイズ:6.0ft (1.82m)

自重:64g

テーパー:レギュラーファースト

ガイド:オールチタン+TORZITE(T2-KT)(T2-AT)

グリップ:AAAコルク

グリップ長:260mm

グリップ径:25φ-スリム

ティップ:チューブラー

継数:3

 

■メーカー説明(引用)

キメラ603L-eは汎用性の高いマイクロスプーンロッドです。自分が求めたのは、操作性・バイト時の吸収性・汎用性です。思った通りにルアーを操り、クセのあるバイトのトラウトには仕掛けに行き、強いバイトのトラウトには弾かれずにフックを残しに行けます。マイクロスプーンロッドですが、ミノーイング・マイクロクランクにもオススメです。

 

○スプーン1.5g前後~0.5グラム前後・ミノー・マイクロクランクセッティング エステルライン 0.3号 エステルライン 0.35号 (0.35号を組み合わせた場合は、2g前後のスプーンまでリカバリー可能ですが、1グラム以下のスプーンが扱い難くなります。)

○マイクロスプーン特化セッティング(1g前後~0.5g前後) エステルライン 0.25号

 

機種名の「-e」というのはエステル専用機という意味らしいですね。

今回は開発者様の意図に忠実に、エステルラインでの釣行を何回かしてまいりましたので、そのときの印象をもとにインプレ記事としてまとめようと思います。

 

■ド真ん中のスプーニングロッド!

使ってみての印象ですが…ずばり。

本当に使いやすい!

どんなところが使いやすいのか?詳しく説明していきます。

 

・キャストフィール

飛距離◎、正確性◎

最高の振り抜け感。完璧です。

1gアンダーのスプーンもかなり飛距離を稼げます。

また、キャスト後の収まりもよく竿が暴れないため、私のような初心者でも狙ったところに簡単にルアーを飛ばすことができます。

 

・絶妙なテーパーデザイン

やや硬めのティップに、負荷がかかるとベリーのあたりから綺麗に曲がり始める美しいレギュラーファーストテーパー。

そして、バット部はしっかりとしたパワーがあります。

この柔らかすぎず硬すぎない絶妙なテーパーデザインが、「沖のアタリや低活性のやる気のないバイトに積極的に掛けていけるパワーとレスポンスの速さ」「魚がルアーを咥える間」「高活性や大型魚の強いバイトの衝撃を吸収して逃がさず乗せ、かつバレにくいクッション性」という、一見して相反する要素をすべて器用に両立しています。

 

・何でもいける汎用性

エステル0.3号のセッティングで下は0.5gクラスまで扱える、「マイクロスプーンの扱いやすさ」がまず目を引きます。

そして次に特筆すべきはクランキング、ミノーイング、ボトムプラグの操作性も良いということです。

クランキングについてはモカ、ヘイズ程度のサイズ以下が扱いやすいです。

ミノーイング、ボトムプラグについても、しっかりと思うがままにルアーを動かすことができますし、魚が食いついた時のクッション性とレスポンスの速さを兼ね備えているために、そつなくこなすことができます。

 

また、1本で何でもこなせるということは、それだけ他のロッドとの互換性を作りやすいということ。

あらゆる釣り方、状況に応じて、メインロッドとしてもサブロッドとしても、活躍してくれる場面が多そうです。

 

■タックルセッティングの実例

私の場合、「メインのド真ん中をChimera 603L-eが広くカバーしているため、基本的には本ロッドをスプーニングのメイン、クランキングのサブとして使用しているが、以下については他のロッドに任せている」といったところです。

 

・0.5グラム以下のスプーン

 →999.9 ブルーウルフ613UL-TRZ または ダーインスレイヴ コードグライガン 6'1UL

 

・フルサイズクランク、高活性(放流、朝イチ等)獲り

 →999.9 ホワイトウルフ62MLS または ダーインスレイヴ 6'1IS-UL

 

・エステルラインでうまく掛からない場合

 →999.9 ブルーウルフ613UL-TRZ または ダーインスレイヴ 6'1IS-UL

 

0.5g以下のマイクロスプーンについては、本ロッドの0.3号エステルセッティングでも十分に扱えますが、マイクロスプーンをより扱いやすい他のULクラスロッドがあるため、そちらにその役割を譲っています。

また、フルサイズクランクや高活性獲りについては素直にパワーを上げ、エステル0.4号やナイロンライン等をセッティングしやすいロッドに任せています。

999.9 Meisterのホワイトウルフ62MLSChimera 603L-eホワイトウルフ606L-eまたはブルーウルフ613UL-TRZの並びはもはや様式美。私も愛用していますが、王道となりつつあるセッティングなのかなと思えるくらい、同様のタックルの使用者をよく見ます。

 

また、ただでさえ入手難易度の高いロッドであるためにずいぶんと贅沢なタックル編成にはなりますが、

ド真ん中のエステル0.3号のセッティングに加え、ライン違いでもう1本キメラを並べるのもオススメです!

何を言い出すんだこいつは…

エステル0.3号以外でのオススメのラインセッティングは以下です。

 

・エステルライン0.35号

スプーンやクランクの許容ウェイトを上に広げた形で、行く釣り場によってはこちらを採用しても◎

 

・ES2 0.25号

エステル0.3号相当の強度を確保しつつスプーンの許容ウェイトを下に広げた形。ナイロンより伸びずスーパーエステルよりは伸びるため、しなやかさを活かして初期掛かりをしっかりとロッドワークで刺しに行きたい時などにも。

 

・ナイロンライン2lb

冒頭でエステルライン専用機って言ったじゃん…

しかし、ここまで細くしてあげればエステルと大して飛距離などの使用感を変えることなく使うことができます。ES2よりもさらにラインのしなやかさを利用して間を持たせてロッドワークで針を刺しにいきたい場合に。エステル0.3号のキメラあるいは他ロッドと並べると心強いです。スプーンなら1.8gアンダーから下は0.4gまで難なく扱うことができます。

 

2本目のキメラとはいかずとも、サブタックルとして本ロッドを使用する際の参考にしてみてください。

 

■総括

マジで完璧です。

人気爆発ゆえに店頭に並んでもすぐに売り切れてしまうのがよくわかります。これだけ使いやすくてカッコよかったらね…。

「狩野さんプロデュースのロッドだから」というミーハー精神も込で購入に至った私ですが、スプーニングのメインロッドとして一日の中で一番長く使うようになりました。ネームバリューは伊達じゃないです。研究に研究を重ね洗練されてきたロッドなのだということが本当によく伝わります。

現在MLクラスのキメラ(62MLらしい…?)も開発中らしいので、そちらも楽しみですね!

 

いかがでしたでしょうか?これから手に入れて使いたい、持っているけどイマイチ使い方がしっくり来ていない、という方向けに少しでも参考になれば幸いです。

最近はメーカー側も精力的に生産してくださっているため、「待てば手に入る」レベルの代物にはなってくれたのかなと思います。人気が根強いため入手は困難ではありますが、再販された際にはぜひ狙ってみてはいかがでしょうか。

再販がいつ入ってもいいようにいつでも出せる7万円はしっかりと温めておきましょう

絶対に転売品には手を出すなよ!

 

それではまた次回記事でお会いいたしましょう!